ELISpot/FluoroSpot

ELISpot/FluoroSpot

ELISpot・FluoroSpotは、培養したPBMCなどの細胞を抗原で刺激し、分泌されたサイトカインを一細胞レベルの「スポット」として捉える手法です。抗原特異的T細胞の頻度やワクチンの免疫原性、細胞治療の免疫モニタリングを、フローサイトメトリーより少ない細胞数でも定量できる点が使われる理由になっています。ここでは、キット・プレート・自動リーダーそれぞれで実績のある主要ベンダーを整理しました。日本で入手しやすい代表製品を軸に、グローバル標準になっている装置も含めています。

免疫モニタリングT細胞アッセイワクチン開発細胞治療
分類
ELISpot/FluoroSpot
主な用途
免疫モニタリング / T細胞アッセイ / ワクチン開発 / 細胞治療
代表メーカー
Mabtech・Cellular Technology Limited (CTL)・AID (Autoimmun Diagnostika)・BD Biosciences ほか計5社
関連キーワード
ELISpot / FluoroSpot / IFN-γ / 抗原特異的T細胞 / ワクチン免疫原性 / 免疫モニタリング

用途・特徴

ELISpotは酵素発色(NBT/BCIPなど)で単色のスポットを、FluoroSpotは蛍光プローブで複数の分泌因子を同一ウェル上で読み分けます。IFN-γ単独でT細胞応答の有無を見る用途から、IFN-γ/IL-2/IL-4などを同時に測って応答の「質」を評価する用途まで、目的に応じて選べます。多色化するほどリーダー側のフィルターや解析アルゴリズムの要件が上がる点は意識しておきたいところです。

キットは、抗体ペアのみのFlex系と、プレート・エンハンサーまで揃うPlus/Pro系のように、内製の作り込み度合いで選択肢が分かれます。バリデーション済みのready-to-runキットは開発工数を抑えられ、Flex系は自前のプロトコルに合わせて組み替えやすいという違いがあります。ロット間のばらつきを抑えるうえで、標準化されたキットと専用リーダーを組み合わせる構成が広く採られています。

Point
  • ELISpotは酵素発色の単色、FluoroSpotは蛍光による多色検出で、同時に測れる分泌因子の数が変わります
  • 抗体ペアのみのFlex系と、プレート・試薬まで揃うPlus/Pro系で内製工数が変わります
  • IFN-γは抗原特異的T細胞応答の指標として最も広く使われる代表的アナライトです
  • 自動リーダーはスポット計数の客観性・再現性を担保し、規制対応の記録性も重視されます
  • FluoroSpotの多色解析には対応フィルターとスポット中心検出アルゴリズムが要件になります
  • 96ウェルに加え384ウェル対応の系では、少ないPBMCでの評価も選べます

使用方法

研究・非臨床でELISpot/FluoroSpotを立ち上げる際の、一般的な検討の流れです。

1測定するアナライトと単色/多色を決める
2Flex系かPlus/Pro系かキット形式を選ぶ
3PBMCなど細胞を準備し抗原で刺激する
4捕捉・検出抗体でスポットを発色/蛍光化する
5自動リーダーでスポットを撮像・計数する
6応答頻度を集計しバリデーションする