レポーター遺伝子アッセイ

レポーター遺伝子アッセイ

レポーター遺伝子アッセイは、目的のプロモーターや応答配列の下流にルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子をつなぎ、転写活性やシグナル経路の動きを発光・化学発光として定量する手法です。試薬・キットと既製レポーター細胞株を、目的と運用に合わせて選ぶのが実務の第一歩になります。

ルシフェラーゼデュアルレポーターレポーター細胞株シグナル経路ハイスループット
分類
レポーター遺伝子アッセイ
主な用途
ルシフェラーゼ / デュアルレポーター / レポーター細胞株 / シグナル経路 / ハイスループット
代表メーカー
Promega・Revvity・Thermo Fisher Scientific・BPS Bioscience(4社)
関連キーワード
デュアルルシフェラーゼアッセイ / NanoLucレポーター / SEAPレポーターアッセイ / NF-κBレポーター細胞株 / 転写活性測定 / 作用機序(MoA)確認

用途・特徴

レポーターには用途に応じた選択肢があります。ホタルルシフェラーゼは高感度で標準的に使われ、ウミシイタケやNanoLucを内部標準に組み合わせるデュアルルシフェラーゼ系では、トランスフェクション効率や細胞数のばらつきを補正できます。分泌型のSEAPやGaussiaは、細胞を溶解せず培養上清から経時的に測定したい場面で選ばれます。

運用面では、単一試薬を添加して読み取るグロー型のホモジニアスアッセイが、ハイスループットスクリーニングとの相性が良い方式です。経路特異的な応答配列を組み込んだ既製レポーター細胞株を使えば、トランスフェクションの手間を省き、NF-κBやWnt、JAK/STATなどの特定経路の活性を安定して評価できます。目的の経路・感度・スループット・入手性を軸に、試薬とキット、細胞株を組み合わせて設計します。

Point
  • ホタル単独からデュアルルシフェラーゼ(Renilla/NanoLuc内部標準)まで、感度と正規化の要件で選べます
  • 分泌型レポーター(SEAP・Gaussia)は非破壊で培養上清から経時測定ができます
  • 単一添加のグロー型ホモジニアスアッセイはHTSやプレート運用に向いています
  • NF-κB・Wnt・JAK/STAT等の経路特異的な既製レポーター細胞株でトランスフェクションを省けます
  • 受容体アッセイや作用機序(MoA)確認、活性化剤・阻害剤スクリーニングに使えます
  • 日本の代理店経由で入手しやすいグローバル主要ベンダーの製品が中心です

使用方法

レポーター遺伝子アッセイの一般的な進め方を、選定から測定・解析まで整理します。

1評価したい経路・プロモーターとレポーター(ホタル/デュアル/分泌型)を決める
2試薬・キットか既製レポーター細胞株かを、感度と運用で選ぶ
3レポーターベクターを導入、または既製細胞株を播種する
4化合物や刺激を添加してインキュベートする
5検出試薬を加えて発光・化学発光をプレートリーダーで測定する
6内部標準で正規化し、用量反応や活性を解析する