毒性病理・安全性薬理(hERG/テレメトリ)

毒性病理・安全性薬理(hERG/テレメトリ)

非臨床の毒性病理と安全性薬理は、候補化合物のヒトでの安全性を見立てる要の領域です。ここでは反復投与毒性・病理組織学から、ICH S7A/S7Bに沿った心血管・呼吸・CNS評価、hERGを軸としたQT/心室再分極リスク評価までを扱う受託CROと装置を整理します。

毒性病理安全性薬理hERGテレメトリ心毒性
分類
毒性病理・安全性薬理(hERG/テレメトリ)
主な用途
毒性病理 / 安全性薬理 / hERG / テレメトリ / 心毒性
代表メーカー
Charles River・Labcorp・Inotiv・StageBio ほか計10社
関連キーワード
hERGアッセイ / 自動パッチクランプ / CiPA / QT延長 / 埋込テレメトリ / 反復投与毒性

用途・特徴

この領域は大きく二つに分かれます。ひとつは反復投与毒性・毒性病理を担う受託CROで、用量設定から剖検・組織作製・病理組織学・デジタル病理・ピアレビューまでをGLP環境で提供します。病理に特化した専門CROを組み合わせると、組織評価の質とアーカイブ管理を両立しやすくなります。

もうひとつは心毒性・心室再分極リスクの評価軸です。in vitroではhERGなどのイオンチャネルを自動パッチクランプで評価し、CiPAの枠組みに沿って複数チャネルを組み合わせる流れが定着しています。in vivoでは覚醒下の動物に埋込またはジャケット式テレメトリを用い、ECG・血圧・呼吸を同一個体で計測してQT延長リスクを見ます。

装置導入と受託のどちらを選ぶかは、試験本数・GLP要否・社内の電気生理/外科リソースで変わります。単発のGLP hERGや心臓安全性プロファイリングは専門CROに、継続的なスクリーニングは自動パッチクランプの内製化に向く場合があります。

Point
  • 反復投与毒性・毒性病理はGLP対応の統合CROと病理特化CROを使い分けられます
  • hERG/イオンチャネルは自動パッチクランプ(16〜384並列)でCiPA準拠の評価が可能です
  • in vivo心血管・呼吸評価は覚醒下テレメトリが標準で、動物数削減にも寄与します
  • ICH S7A/S7Bのコアバッテリー(CNS/呼吸/心血管)を一連で組めます
  • GLP hERGや心臓安全性プロファイリングは短納期の専門CRO受託が選べます
  • 埋込・ジャケット式など計測方式の違いで侵襲性と併用可否が変わります

使用方法

候補化合物の毒性・心毒性リスクを見立てる際の、おおまかな進め方です。

1試験目的とGLP要否・提出先規制を整理する
2反復投与毒性・毒性病理の受託先(統合CRO/病理特化)を選ぶ
3in vitro hERG/イオンチャネル評価の方式(自動パッチクランプ/CiPA)を決める
4in vivo心血管・呼吸テレメトリの計測方式(埋込/ジャケット)を選定する
5ICH S7A/S7Bコアバッテリーとして評価項目を組み合わせる
6データを統合しQT/心室再分極リスクを判断する