デジタルパソロジー(スライドスキャナ)
デジタルパソロジー(全スライドスキャナ・WSI)
デジタルパソロジー(全スライドスキャナ・WSI)は、染色したスライド全体を高解像度でデジタル化し、IHC発現の定量やAIによる画像解析、遠隔での病理評価を可能にする装置です。標的発現の客観的な定量や組織交差反応性(TCR)、バイオマーカーの評価に用いられ、抗体・ADCをはじめ全モダリティの組織評価で横断的に使われます。
- 分類
- デジタルパソロジー(スライドスキャナ)
- 主な用途
- WSI / 全スライドスキャナ / IHC定量 / AI画像解析 / デジタル病理
- 代表メーカー
- Leica Biosystems・浜松ホトニクス・3DHISTECH・Roche(4社)
- 関連キーワード
- digital pathology / whole slide imaging / WSI / 全スライドスキャナ / IHC定量 / AI画像解析
用途・特徴
デジタルパソロジー(全スライドスキャナ)は、ガラススライド上の組織切片全体を高解像度で撮像し、ホールスライドイメージング(WSI)としてデジタル化する装置です。得られた画像はモニタ上で観察・共有でき、明視野の免疫組織化学(IHC)だけでなく蛍光に対応する機種もあります。染色シグナルの強度や陽性細胞の割合を画像解析で定量し、AIを用いた自動判定や遠隔での病理評価(テレパソロジー)にもつなげられます。
探索・非臨床では、標的タンパク質の発現を客観的な数値として定量し、観察者による判定のばらつきを抑えられる点が利点です。組織交差反応性(TCR)やバイオマーカーの評価、複数検体の一括レビューにも用いられ、抗体・ADCをはじめ全モダリティの組織評価で横断的に活用されます。染色の自動化装置や多重染色、組織マイクロアレイと組み合わせることで、取得から定量までのワークフローを一貫させやすくなります。
Point
- スライド全体を高解像度でデジタル化(WSI)し、モニタ上で観察・共有できる
- 明視野のIHCに加え、蛍光スキャンに対応する機種もある
- 染色強度や陽性細胞率を画像解析で定量し、判定のばらつきを抑えやすい
- AI画像解析や遠隔での病理評価(テレパソロジー)と組み合わせやすい
- 組織交差反応性(TCR)やバイオマーカー評価に使え、抗体・ADCなどモダリティ横断で用いる
- 染色品質、スキャン解像度、フォーカス、解析アルゴリズムの妥当性が結果を左右する点に注意
使用方法
基本的には、染色済みのスライドをスキャナで読み取ってWSI画像を作成し、画像解析やレビューを通じて発現を定量・評価します。
1染色済みスライドを準備する
2スキャナにセットしWSI画像を取得する
3フォーカス・画質を確認する
4関心領域や陽性判定の条件を設定する
5画像解析・AIで発現を定量する
6遠隔でレビュー・評価する
実際の手順は、装置の方式(明視野/蛍光)、スキャン倍率、切片の種類、染色法、画像解析パイプラインや解析アルゴリズムの検証状況によって変わります。