組織マイクロアレイ(TMA)・正常組織パネル
組織マイクロアレイ(TMA)・正常組織パネル
組織マイクロアレイ(TMA)は、多数の組織コアを1枚のスライドに並べ、標的の発現を多検体で一度に評価できるようにしたものです。抗体医薬の組織交差反応性(TCR)試験で求められる正常多臓器パネル(一般に33臓器を各複数ドナー)や、腫瘍・正常の発現スクリーニングに用います。抗体・ADCの標的発現確認や安全性評価に横断的に使われます。
- 分類
- 組織マイクロアレイ(TMA)・正常組織パネル
- 主な用途
- TMA / 正常組織パネル / 組織交差反応性 / 発現スクリーニング / 多検体
- 代表メーカー
- 3DHISTECH・Sakura Finetek・TissueArray.Com(旧US Biomax)・AMSBIO(4社)
- 関連キーワード
- tissue microarray / TMA / 正常組織パネル / 組織交差反応性 / 33臓器 / 発現スクリーニング
用途・特徴
組織マイクロアレイは、多数のドナー・臓器から採った組織コアを規則正しく配置した1枚のブロック/スライドです。専用のアレイ作製装置でコアを打ち込んで自作するものと、正常多臓器・疾患別にあらかじめ用意された市販アレイの両方があります。同一スライド上で同じ染色条件を共有できるため、検体間の比較が公平になり、組織や試薬の消費も抑えられます。
探索・非臨床では、標的抗原がどの臓器で発現するかの確認や、腫瘍・正常組織にわたる発現スクリーニングに使えます。抗体医薬の組織交差反応性(TCR)試験では正常多臓器パネルへの免疫染色でオフターゲット結合を評価でき、抗体・ADCなどモダリティを問わず、標的発現の確認と安全性評価の起点として横断的に用いられます。
Point
- 多数の組織コアを1枚に配置し、多検体を同一条件で一括評価する
- アレイ作製装置による自作と、市販の既製アレイの両方の入手経路がある
- TCR試験の正常多臓器パネルや、腫瘍・正常の発現スクリーニングに使う
- 抗体・ADCなどモダリティ横断で、標的発現確認・安全性評価に用いる
- 免疫染色やデジタルパソロジーと組み合わせて定量・スコアリングする
- コア径・臓器構成・ドナー数など、目的に合うパネル設計・選定が重要
使用方法
TMAを用いた発現評価の一般的な流れです。作製から染色・判定までの段取りは、自作でも市販アレイでも共通します。
1標的と評価対象のパネル要件を整理する
2正常多臓器・腫瘍アレイを選定して入手する
3一次抗体と染色条件を最適化する
4TMAスライドへ免疫染色する
5スライドをスキャンしてデジタル化する
6コアごとに発現を判定・スコアリングする
メーカー製品
アレイ作製装置(2)