自動免疫染色装置(IHC)
自動免疫染色装置(IHC)
免疫組織化学(IHC)の染色工程を全自動化し、標的の発現量や局在を再現性高く解析するための装置です。標的発現の確認から、組織交差反応性(TCR)試験の方法確立・本試験までプロトコルを固定して再現性を担保し、抗体・ADCをはじめ全モダリティの組織評価で横断的に使われます。検出系(ポリマー/DAB)や抗原賦活とあわせて用います。
- 分類
- 自動免疫染色装置(IHC)
- 主な用途
- IHC / 自動染色 / 標的発現 / 検出系 / 再現性
- 代表メーカー
- Leica Biosystems・Roche・Agilent(Dako)(3社)
- 関連キーワード
- 自動免疫染色 / IHC automated stainer / 免疫組織化学 / 標的発現 / 検出系 DAB / Leica BOND
用途・特徴
自動免疫染色装置は、脱パラフィン・抗原賦活・一次抗体の反応・検出・発色・対比染色といったIHCの一連の工程を、スライド単位でプログラム制御して自動で行う装置です。手作業に伴う温度・時間・試薬量のばらつきを抑え、賦活から発色までをオンボードで完結できる機種も多く、ポリマー検出によるDAB発色や蛍光検出に対応します。
探索・非臨床では、標的抗原の発現量や局在の確認、組織交差反応性(TCR)試験の方法確立から本試験まで、プロトコルを固定して染色条件を揃えることで再現性を担保できます。抗体・ADCをはじめ全モダリティの組織評価で横断的に使われ、後段のデジタルパソロジーによる定量や、多重免疫染色への展開の起点にもなります。
Point
- 脱パラフィンから抗原賦活・一次抗体・検出・発色・対比染色までを自動化し、手技のばらつきを抑える
- プロトコルを固定することで、方法確立から本試験まで染色条件の再現性を担保できる
- 検出系(ポリマー/DAB発色・蛍光)や抗原賦活(加熱/酵素)とあわせて条件を最適化する
- 標的発現の確認や組織交差反応性(TCR)試験など、探索・非臨床の組織評価に広く使う
- 抗体・ADCをはじめモダリティを問わず使え、デジタルパソロジーや多重免疫染色の前段になる
- 抗体の検証状況、切片の種類(FFPE/凍結)、陽性・陰性対照の設計が結果を左右する点に注意
使用方法
基本的には、切片をスライドにのせて染色プロトコルを設定し、賦活から検出・発色までを装置に実行させたうえで、鏡検・スキャンで発現と局在を評価します。
1組織切片をスライドに準備する(FFPE/凍結)
2染色プロトコルと抗体・検出系を設定する
3脱パラフィン・抗原賦活を行う
4一次抗体を反応させる
5検出・発色・対比染色を実行する
6鏡検・スキャンで発現と局在を評価する