発現株開発・クローン選抜
選抜した発現株のセルバンク化
- 発現株選抜
- セルバンク化
微生物 MCB/WCB作製・保管受託は、大腸菌・酵母・糸状菌など微生物発現株をマスター/ワーキングセルバンクとして作製し、凍結保存・長期保管・特性解析・GMP文書化までを一括で支援する受託サービスである。宿主ごとに凍結条件や同定法が異なるため、対象菌株に合った作製プロセスと解析メニューを持つ受託先を選ぶことが要点となる。
微生物セルバンク受託が汎用のセルバンクサービスと選定基準を共有できないのは、宿主が大腸菌・酵母(Pichia pastoris、S.cerevisiae)・糸状菌と多岐にわたり、それぞれ最適な凍結保護剤・凍結保存温度・解凍時の生存率が異なるためである。哺乳類細胞のような液体窒素気相保管とは前提が変わり、グリセロールストックの-80℃保管が標準となる菌株も多く、保管温度と容器形態(バイアル/クライオチューブ)の指定が選定の起点になる。
特性解析の項目構成も哺乳類セルバンクと大きく異なる。微生物では16S/ITS等のrRNA配列による菌種同定、CFUによる生菌数、プラスミド保持率やqPCRによる導入遺伝子コピー数、抗生物質マーカーの安定性といった「微生物特有の遺伝的安定性」評価が中心になる。ウイルス安全性試験よりも、純度(雑菌混入の有無)・株の同一性・継代安定性が選定軸となるため、解析メニューの宿主適合性を必ず確認する。
受託先の選定は、対象菌株がそのCDMOの専用スイートで取り扱い実績を持つかで決まる。嫌気性菌や糸状菌、BSL2相当株は専用設備・封じ込めが必要で、対応可否が施設ごとに分かれる。発現株開発から作製・特性解析までワンストップか、特性解析・安全性試験のみの分析受託かでも選び方が変わり、ICH Q5系ガイダンス準拠の文書化レベルが治験/商用のどの段階に足りるかを照合する必要がある。
選抜した微生物発現株を受託施設へ移管し、宿主に合った条件でセルバンクを構築・解析・保管します。
発現株開発から商用製造までの各工程でセルバンクが起点・基準として機能します。
選抜した発現株のセルバンク化
MCB/WCB/EoPCB構築
同定・生菌数・遺伝的安定性評価
WCBを起点に発酵製造を開始
対象とする微生物宿主/生産モダリティごとに、作製条件と特性解析の重点が変わります。