バイオリアクター通気/排気
培養槽の給気・排気を除菌し、CO2やオフガスを無菌で逃がす。
- 無菌給排気
- 排気側は結露対策
ベントフィルターは、タンクやバイオリアクターの通気・排気で出入りする空気を疎水性0.2µm膜で除菌し、容器内の無菌性と圧力バランスを保つフィルターである。疎水性PTFEが水を通さず気体だけを透過させるため、凝縮水でも目詰まりしにくい。充填・抜液や温度変化による陽圧・陰圧を無菌エアでまかない、選定では通気流量・ろ過面積・滅菌方法・凝縮水対策が要点となる。
ベントフィルターは、疎水性PTFEメンブレンが水を通さず気体だけを透過する性質を利用し、タンクやバイオリアクターの呼吸(充填・抜液や温度変化に伴う陽圧・陰圧)で出入りする空気を0.2µmで除菌するフィルターです。疎水性のため水蒸気の凝縮水で膜面が濡れても気体流路が確保され、目詰まり(ブロッキング)を起こしにくいのが液用親水膜との決定的な違いです。
選定軸は、膜材質(疎水性PTFEが標準)と孔径0.2µm除菌グレード、必要な空気流量とタンク径に見合うろ過面積、運用温度、滅菌方法(SIP/オートクレーブ対応カートリッジかガンマ滅菌シングルユースカプセルか)です。SIPを行う場合は耐熱温度と繰り返し滅菌回数、ハウジング材質、結露水のドレン経路を確認します。完全性は水侵入試験(WIT)または気泡点で検証できる製品を選びます。
工程上の注意は凝縮水対策が中心です。低温のタンクと温かい外気の温度差で膜面に結露が生じると、疎水膜でも局所的に通気抵抗が上がり、抜液時に陰圧(タンク変形)、充填時に陽圧(ろ過不良)を招きます。ヒータージャケット付きハウジングや傾斜取り付けによるドレン確保、上流のSIP蒸気の排出経路設計が要点です。供給側の無菌エアと排気側で同一型番を使い分ける運用も一般的です。
基本的には、タンク・リアクターの通気/排気ポートに疎水性ベントフィルターを取り付け、呼吸する空気を0.2µmで除菌します。SIPまたはガンマ滅菌で準備し、水侵入試験で健全性を確認します。
ベントフィルターは、密閉タンクの圧力バランスと無菌性を保つ呼吸口として工程に組み込まれます。
培養槽の給気・排気を除菌し、CO2やオフガスを無菌で逃がす。
充填・抜液に伴うタンクの呼吸を無菌エアでまかない陰圧変形を防ぐ。
保管タンクや工程タンクの排気を疎水膜で除菌しつつ水侵入を防ぐ。
蒸気滅菌・洗浄時の圧力開放と凝縮水の排出経路を確保する。
ベントフィルターは、タンクやリアクターを用いるほぼすべてのモダリティーで、通気・排気の無菌化に使われます。