製品ガイド ・ ベントフィルター(通気・排気用 疎水性0.2µm)

ベントフィルター

ベントフィルターは、タンクやバイオリアクターの通気・排気で出入りする空気を疎水性0.2µm膜で除菌し、容器内の無菌性と圧力バランスを保つフィルターである。

主な用途
タンク通気/排気・疎水性PTFE・無菌エア・凝縮水対策・水侵入試験
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掲載メーカー9社Sartorius・Merck / MilliporeSigma・Cytiva / Whatman ほか
掲載製品13製品各社の公式ページへのリンク付き
使う工程4工程バイオリアクター通気/排気・培地・バッファータンクのベント・ホールド/プロセスタンク排気
関連モダリティ6種抗体医薬・微生物発酵・ワクチン

要点

メーカーと製品

9社・13製品
SartoriusSartofluor疎水性PTFE膜の滅菌グレードエア/ガスフィルター。ベントやガスラインで使われる。公式サイト
SartoriusMidisart / Minisart Air Filters小型ベント・ガスろ過に使われるフィルター。ラボ〜小型プロセスで使われる。公式サイト
Merck / MilliporeSigmaAervent Filters疎水性フィルター。ベント、ガスろ過、タンクやバッグの無菌通気で使われる。公式サイト
Cytiva / WhatmanPolyVENT Filters疎水性PTFEベントフィルター。液体容器やバッグのベント用途で使われる。公式サイト
DonaldsonLife Sciences Air / Gas Filtrationガス・ベント・プロセスろ過の候補。培養槽、バッグ、製造設備のガスラインで検討される。公式サイト
Parker HannifinSterile Air / Gas Filtration製薬・バイオプロセス向けのエア・ガスろ過製品群。公式サイト
CobetterAir / Vent Filtersバイオプロセス向けガス・ベントろ過フィルター。バッグ、タンク、ガスラインで使われる。公式サイト
MeissnerSterile Vent Filtersバイオプロセス用ベント・ガスろ過フィルター。シングルユースアセンブリにも組み込まれる。公式サイト
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Cytiva / PallEmflon PFR/HTPFR ベントフィルタータンク・バイオリアクターの無菌通気/排気用のPTFE疎水性メンブレン。凝縮水でも目詰まりしにくい設計。公式サイト
SartoriusSartofluor / Midisart 疎水性ベントフィルター疎水性PTFEの通気・排気フィルター。発酵槽・タンクのエア供給/排気に。公式サイト
MerckAervent / Millidisk 通気フィルタータンク/容器の無菌通気フィルター。疎水性メンブレンで水侵入を防ぐ。公式サイト
Parker HannifinTETPOR II ベントフィルターPTFE疎水性メンブレンの無菌ベントフィルター。発酵・タンク通気向け。公式サイト
Donaldsonプロセス用ベント/排気フィルタープロセスタンクの通気・排気用フィルターを品揃え。公式サイト

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用途・特徴

疎水性PTFEが水を通さず気体だけを透過させるため、凝縮水でも目詰まりしにくい。充填・抜液や温度変化による陽圧・陰圧を無菌エアでまかない、選定では通気流量・ろ過面積・滅菌方法・凝縮水対策が要点となる。

ベントフィルターは、疎水性PTFEメンブレンが水を通さず気体だけを透過する性質を利用し、タンクやバイオリアクターの呼吸(充填・抜液や温度変化に伴う陽圧・陰圧)で出入りする空気を0.2µmで除菌するフィルターです。疎水性のため水蒸気の凝縮水で膜面が濡れても気体流路が確保され、目詰まり(ブロッキング)を起こしにくいのが液用親水膜との決定的な違いです。

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選定軸は、膜材質(疎水性PTFEが標準)と孔径0.2µm除菌グレード、必要な空気流量とタンク径に見合うろ過面積、運用温度、滅菌方法(SIP/オートクレーブ対応カートリッジかガンマ滅菌シングルユースカプセルか)です。SIPを行う場合は耐熱温度と繰り返し滅菌回数、ハウジング材質、結露水のドレン経路を確認します。完全性は水侵入試験(WIT)または気泡点で検証できる製品を選びます。

工程上の注意は凝縮水対策が中心です。低温のタンクと温かい外気の温度差で膜面に結露が生じると、疎水膜でも局所的に通気抵抗が上がり、抜液時に陰圧(タンク変形)、充填時に陽圧(ろ過不良)を招きます。ヒータージャケット付きハウジングや傾斜取り付けによるドレン確保、上流のSIP蒸気の排出経路設計が要点です。供給側の無菌エアと排気側で同一型番を使い分ける運用も一般的です。

使用方法

基本的には、タンク・リアクターの通気/排気ポートに疎水性ベントフィルターを取り付け、呼吸する空気を0.2µmで除菌します。SIPまたはガンマ滅菌で準備し、水侵入試験で健全性を確認します。

1対象タンク容量・抜液速度から必要な通気流量と圧力範囲を確認する
2膜材質(疎水性PTFE)・孔径0.2µm・ろ過面積を選定する
3形式(SIP対応カートリッジ/ガンマ滅菌カプセル)と滅菌方法を決める
4ヒータージャケットや傾斜取付で凝縮水のドレン経路を確保する
5SIPまたはオートクレーブ/ガンマ滅菌でフィルターを準備する
6水侵入試験(WIT)で膜の健全性を確認し運用する
実際の運用は、タンク容量と抜液/充填速度、許容圧力範囲、運用温度と結露条件、滅菌方法(SIPかガンマ滅菌シングルユースか)、ヒーター付ハウジングの要否、GMP上の完全性試験要件によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)