製品ガイド ・ 条件検討・スクリーニング

RoboColumn(ハイスループット精製検討)

RoboColumnは、樹脂を充填した50〜600µL程度の超小型カラムを液体ハンドラー(自動分注ロボット)に載せ、多数の樹脂・条件を並列に評価するハイスループットプロセス開発(HTPD)の手法です。

主な用途
HTPD・樹脂スクリーニング・DoE・少サンプル
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RoboColumn(ハイスループット精製検討)(掲載内容の修正)

編集部が内容を確かめて、掲載を直します。メーカーや受託企業には送りません。

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掲載メーカー5社Repligen・Cytiva・Tecan ほか
掲載製品5製品2つの種類に分けて掲載
使う工程7工程樹脂・条件の網羅スクリーニング・DoEによる操作域の絞り込み・結合溶出(bind-elute)条件の検討
関連モダリティ6種抗体医薬・Fc融合・組換えタンパク質・二重特異性抗体

要点

メーカーと製品

5社・5製品
RoboColumn・小型カラムシステム3製品
RepligenOPUS RoboColumn / MediaScout200・600µLのプレフィル小型カラム(旧Atoll/MediaScout系)。任意樹脂の充填にも対応し、リキッドハンドラーで並列クロマトを実行するHTPDの代表的な製品。公式サイト
CytivaPreDictor RoboColumn / PreDictor plates200・600µLのPreDictor RoboColumnと96ウェルプレートで、IEX・アフィニティ・HIC・マルチモード樹脂のHTPDに対応。Sepharose系樹脂と同系列。公式サイト
TecanFreedom EVO / Fluent(リキッドハンドラー)RoboColumnや96ウェルプレートを載せて並列クロマトを自動実行するリキッドハンドラー。各社の小型カラムと連携してHTPDワークフローを構成する。公式サイト
樹脂メーカーのHTPD向けライン2製品
Tosoh BioscienceToyoScreen RoboColumnsTOYOPEARLのIEX・マルチモード・HIC・アフィニティを充填した200・600µLの小型カラム。SkillPak等の同骨格樹脂へスケール展開しやすい。公式サイト
Bio-RadForesight RoboColumn Units / フィルタープレートNuvia・CHT等のプロセス樹脂を充填した200・600µLのRoboColumnと96ウェルフィルタープレート。樹脂スクリーニング・DoE向けのHTPDライン。公式サイト

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用途・特徴

少ない試料量で結合・洗浄・溶出を網羅的に振り、DoE的に操作域を絞り込みます。RoboColumnはRepligen(旧Atoll)の製品名で、樹脂はプレフィル品のほか自前充填でも使われます。

従来のベンチカラム検討では、1条件あたり数mL〜数十mLの試料と相応のラン時間を要し、樹脂・pH・塩濃度・滞留時間などを総当たりで振ると工数が膨らみます。RoboColumnは樹脂を10〜30mm程度のベッド高で充填した超小型カラムを、Tecanなどの液体ハンドラーのデッキに最大96本まで並べ、平衡化・ロード・洗浄・溶出のステップを分注で進めることで、1日で多数の擬似クロマトグラム相当のデータを取得します。

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得られるのは保持・破過・回収・純度の傾向で、絶対値そのものより条件間の比較に意味があります。少ない試料で広い実験空間を一度に見渡せるため、DoE(実験計画法)と相性が良く、QbDの枠組みで操作パラメータの主効果・交互作用を早期に把握する用途に向きます。ここで有望条件を数点に絞り、続くベンチ〜プロセスカラムで検証する、という段階的な進め方が一般的です。

RoboColumnはプレフィル品(プロテインA・IEX・HIC・マルチモードなどを充填済み)と、空カラムへ自前で樹脂を充填する使い方の両方があります。CytivaのPreDictorやBio-RadのForesight、TosohのToyoScreenなど各社が同形式の小型カラム・96ウェルフィルタープレートを揃えており、自社で評価したい樹脂のラインに合わせて選びます。

使用方法

液体ハンドラーのメソッド作成から、平衡化・ロード・洗浄・溶出の各ステップ、フラクション回収と分析までの基本的な流れです。各ステップは決まった分注量・速度で自動実行します。

1評価する樹脂・条件(pH・塩・滞留時間)を設計
2RoboColumnと96ウェルプレートをデッキに配置
3液体ハンドラーのメソッド(分注量・速度)を作成
4保存液を洗い流し平衡化バッファーで前処理
5サンプルをロード(破過試験は段階的に負荷)
6洗浄(wash)で非吸着・弱吸着成分を除去
7ステップ/グラジエント溶出で目的物を回収
8フラクションを96ウェルに分取
9収量・純度・回収率をプレートリーダー等で分析
10結果をDoE解析し有望条件を数点に絞る
実際の分注量、線流速(滞留時間)、ロード量、洗浄・溶出のステップ数や勾配は、充填樹脂の種類、カラム容量(50/200/600µL)、対象モダリティ、結合溶出かフロースルーかによって変わります。RoboColumnでの値はベンチ〜プロセスへ線形に外挿できるとは限らないため、傾向把握のためのスクリーニングと位置づけ、有望条件はスケールダウンモデルで追検証します。

関連製品

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)