製品ガイド ・ 捕捉精製

アフィニティ精製レジン(Protein A)

Protein AレジンはIgGのFc領域に特異的に結合するアフィニティクロマトグラフィー担体で、清澄化したハーベスト液から目的抗体をワンステップで捕捉する。

主な用途
抗体キャプチャー・mAbプラットフォーム・Fc融合タンパク質・CIP(NaOH)
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アフィニティ精製レジン(Protein A)(掲載内容の修正)

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掲載メーカー10社Cytiva・Thermo Fisher Scientific・Tosoh Bioscience ほか
掲載製品20製品3つの種類に分けて掲載
使う工程7工程抗体キャプチャー(初段精製)・mAbプラットフォーム精製・ポリッシュ前段の純度づくり
関連モダリティ6種抗体医薬(mAb)・ADC(抗体薬物複合体)・二重特異性抗体

要点

メーカーと製品

10社・20製品
Protein Aアフィニティレジン10製品
CytivaMabSelect PrismA高流速アガロース基材+アルカリ安定化リガンド。高DBCで0.5〜1.0M NaOH CIPに対応公式サイト
CytivaMabSelect SuReアルカリ耐性Protein A由来リガンドの定番。広く実績のあるキャプチャーレジン公式サイト
Thermo Fisher ScientificPOROS MabCapture A Select剛性ポリマー(PS-DVB)基材で高線流速。価格を抑えたハイスループット型公式サイト
Tosoh BioscienceTOYOPEARL AF-rProtein A HCメタクリル系基材の高容量レジン。短滞留時間でも高DBCを狙える公式サイト
MerckEshmuno Aポリビニルエーテル系剛性基材+自社リガンド。酸・アルカリでのサニタイズに対応公式サイト
PurolitePraesto Jetted A50Jetting製法で均一粒子のアガロース基材。NGL-Impact Aリガンドを採用公式サイト
JSR Life SciencesAmsphere A3表面改質ビーズ+アルカリ耐性リガンド。mAb・フラグメント・Fc融合に適用公式サイト
Bio-RadUNOsphere SUPrA / Affi-Prep Protein Aプロセス用UNOsphere SUPrAと高純度IgG向けAffi-Prepをラインナップ公式サイト
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カネカKanCapAセルロース基材のProtein Aアフィニティレジン。高いアルカリ耐性(NaOH-CIP)を備え、国産の抗体捕捉用担体として商用製造にも採用される。公式サイト
カネカKanCapA 3Gリガンドを改良したセルロース基材Protein Aレジン。標準品比で高い静的結合容量と良好な不純物除去を狙い、穏やかな酸性域での溶出に対応する。公式サイト
クロマトグラフィーシステム・周辺5製品
CytivaÄKTA クロマトグラフィーシステムラボ〜プロセスのクロマトシステム標準。プレパックカラムと組み合わせやすい公式サイト
SartoriusResolute BioSMB(連続クロマト)連続/マルチカラムクロマトでレジン利用効率を高める公式サイト
Bio-RadNGC クロマトグラフィーシステムメソッド開発〜スケールアップ対応のクロマトシステム公式サイト
Repligenクロマトグラフィーシステム・関連製品プレパックカラムと組み合わせるクロマト周辺製品を展開公式サイト
Thermo Fisher Scientificバイオプロダクション クロマト製品POROSレジンとあわせたプロセスクロマト関連製品を提供公式サイト
プレパックカラム/関連消耗品5製品
CytivaHiTrap / HiScreen MabSelect PrismAスクリーニング〜プロセス開発向けの充填済みカラム。ÄKTAに直結公式サイト
RepligenOPUS プレパックカラム多数の市販レジンを充填可能なGMP対応プレパック。充填工程を不要化公式サイト
SartoriusResolute プレパックカラムラボ〜製造でスケーラブルな充填済みカラム。RoboColumnも展開公式サイト
PurolitePraesto Jetted A50 HipHより高めのpHで溶出できるマイルド溶出型。酸感受性分子向け公式サイト
Tosoh Bioscienceプロセスメディア(プロセスクロマト)TOYOPEARLシリーズのプロセス向け担体・関連消耗品を提供公式サイト

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用途・特徴

mAbダウンストリームの初段(キャプチャー)に置かれ、宿主細胞由来タンパク質(HCP)・DNA・培地成分の大半をここで除去する。選定では動的結合容量、アルカリ耐性(CIPでのNaOH濃度)、リガンドリーク、ベースマトリックスと圧力特性、寿命サイクルが軸になる。

Protein Aはブドウ球菌由来タンパク質で、抗体のFc領域に高い親和性で結合する。これをアガロースやポリマーなどのベースマトリックスに固定化したのがProtein Aレジンで、清澄化ハーベスト液をロードすると目的抗体だけが選択的に結合し、HCPや核酸、培地成分は素通り(フロースルー)する。洗浄後に低pH(おおむねpH3〜4)で溶出することで、1工程で純度・濃縮度ともに大きく前進させられる。

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現行の製造用レジンの多くは、アルカリ条件で分解しやすかった従来Protein Aを改良した「アルカリ安定化リガンド」を採用しており、0.1〜1.0M NaOHでのCIP/サニタイズに耐える。これによりキャリーオーバーやバイオバーデンを抑えつつレジンを繰り返し使え、サイクルあたりコストを下げられる。リガンドや基材の改良により、DBCはおおむね40〜80g/L程度まで向上している。

Protein A捕捉は抗体分子であればおおむね共通の手順で動くため、品種が変わっても同じプラットフォーム(同じバッファー系・同じ工程設計)を流用しやすい。これが開発スピードとGMP移行のしやすさにつながり、mAb・二重特異性抗体・Fc融合タンパク質の標準キャプチャー手段として定着している。

使用方法

充填済みカラム、またはレジンを自社充填したカラムを使い、平衡化からCIPまでを1サイクルとして運用する。各ステップは線流速(または滞留時間)とカラム体積(CV)で管理する。

1平衡化
2ハーベスト清澄化液のロード
31次洗浄(非特異吸着の除去)
42次洗浄(HCP低減・中間バッファー)
5低pH溶出(抗体回収)
6溶出画分の低pHウイルス不活化へ移送
7再生・CIP(NaOH)
8サニタイズ/保存液置換
9次サイクルの平衡化
DBC・回収率・HCP/リガンドリークはサイクルを重ねると変化する。寿命検証(ライフタイムスタディ)で許容サイクル数を決め、定期的にDBC低下や溶出プロファイルの変化を確認する。

関連製品

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)