製品ガイド ・ CHO細胞用培地・フィード(抗体産生)

CHO細胞用培地・フィード

CHO細胞用培地・フィードは、抗体やFc融合タンパク質を高力価で産生させるCHO細胞のために最適化された化学規定培地と濃縮フィードである。

主な用途
CHO・化学規定培地・濃縮フィード・流加/灌流
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CHO細胞用培地・フィード(掲載内容の修正)

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掲載メーカー10社Thermo Fisher Scientific / Gibco・Cytiva / HyClone・FUJIFILM Biosciences ほか
掲載製品21製品各社の公式ページへのリンク付き
使う工程4工程細胞株開発・クローン選抜・シードトレイン・フェッドバッチ本培養
関連モダリティ6種抗体医薬・二重特異性抗体・ADC(抗体部分)

要点

メーカーと製品

10社・21製品
Thermo Fisher Scientific / GibcoGibco Efficient-Pro Medium & FeedsCHO細胞のタンパク質品質と生産性向上を目的に設計された基礎培地・フィードシステム。公式サイト
Thermo Fisher Scientific / GibcoGibco EfficientFeed+ Supplementsフェッドバッチ培養で濃縮栄養を供給するフィード製品。培養性能や産生維持に使われる。公式サイト
Thermo Fisher Scientific / GibcoGibco Dynamis MediumCHO細胞向けの高収量・スケールアップ対応を意識した培地。開発から生産への移行で使われる。公式サイト
Thermo Fisher Scientific / GibcoExpiCHO Expression MediumExpiCHO発現システム向けのCHO細胞用培地。研究開発や一過性発現で使われる。公式サイト
Cytiva / HyCloneHyClone ActiPro / ActiSM Media動物由来成分を含まないCHO細胞用培地。バッチまたは流加プロセスでの高収量タンパク質生産向けに最適化されている。公式サイト
FUJIFILM BiosciencesBalanCD CHO Growth A Medium / BalanCD CHO Feed 4CHO細胞向けの化学的定義・動物由来成分フリー培地。Feed 4と組み合わせたフェッドバッチ培養で使われる。公式サイト
Merck / Sigma-AldrichEX-CELL CHO MediaCHO細胞向けの培地製品群。組換えタンパク質生産や培養プロセス開発で使われる。公式サイト
Merck / SAFCCellvento CHO Media and FeedsCHO細胞向けの培地・フィード製品群。バイオプロセス開発や製造向けに使われる。公式サイト
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SartoriusCellca CHO Expression Platform / MediaCHO細胞株・培地・フィード・プロセスを組み合わせた発現プラットフォーム。プロセス開発や受託開発で関係する。公式サイト
Thermo Fisher Scientific / GibcoHigh-Intensity Perfusion CHO Medium高密度灌流培養向けのCHO培地。intensified processや高密度培養で使われる。公式サイト
Thermo Fisher Scientific / GibcoCustom Media Services細胞培養培地・フィードのカスタム製造やプロセスに合わせた供給支援に関係するサービス。公式サイト
Cytiva / HyCloneCustom Cell Culture MediaHyClone培地・フィードを中心としたカスタム培地製造やバイオプロセス支援に関係する。公式サイト
FUJIFILM BiosciencesMedia Development / Custom MediaBalanCDなどの培地プラットフォームを含む培地開発・供給支援に関係する。公式サイト
Merck / SAFCCustom Media Manufacturingバイオ医薬品製造向けのカスタム培地、粉末培地、原料・製造支援に関係するサービス。公式サイト
LonzaCustom Media and Process Development細胞培養培地やプロセス開発支援に関係するサービス。公式サイト
SartoriusProcess Development / Cellca Platform Support細胞株、培地、フィード、プロセス条件を含むCHO発現プラットフォーム支援に関係する。公式サイト
Thermo Fisher ScientificDynamis / CD CHO / EfficientFeed C+抗体生産CHO向けの化学規定培地と濃縮フィード。公式サイト
MerckEX-CELL CHO / Cellvento CHOCHO流加・灌流向けの無血清培地とフィード(SAFC)。公式サイト
CytivaActiPro / CDM4CHO / Cell Boost フィードHyClone系CHO培地と高濃度フィードサプリ。公式サイト
SartoriusCHO Xpress / 灌流対応CHO培地(Xell)Xell由来の高密度・灌流対応CHO培地。公式サイト
LonzaPowerCHO / TheraPEAK CHOCHO生産向け培地・フィード。公式サイト

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用途・特徴

増殖期を支える基礎培地と、産生期に栄養を補うフィードを組み合わせ、高い積算生細胞密度と長い産生期、安定した糖鎖品質を同時に狙う。CHO株への適合性・フィード戦略・代謝/浸透圧制御が選定軸になる。

CHO細胞用培地・フィードは、抗体やFc融合タンパク質を高力価で産生させることに最適化された化学規定培地と濃縮フィードの組み合わせである。選定が他モダリティと根本的に異なるのは、目的が「細胞を生かす」ことではなく「数週間の培養で数g/Lの分泌タンパク質を作らせ続ける」点にあるためで、高い積算生細胞密度の維持、産生期の代謝制御、産生量と並ぶ品質特性(特に糖鎖プロファイル)への影響までを培地・フィード設計で同時に満たす必要がある。

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選定軸は、自社CHO株(DG44、CHO-K1、CHO-S、GS-KO株など)への適合性、増殖期と産生期で異なる栄養要求を満たすフィード戦略、そしてグルコース・乳酸・アンモニア・浸透圧の推移を狙いどおりに制御できるかである。化学規定・無動物由来であることはCHO生産では事実上の前提となり、培地メーカーが提供する基礎培地と濃縮フィードを「組み合わせ(プラットフォーム)」として評価するのが現場の標準的な進め方になる。

注意点として、CHO培地・フィードは細胞治療用培地のように細胞種ごとに選ぶのではなく、同じCHOでも株・発現系・スケール・灌流かフェッドバッチかで最適解が変わる。フィードの添加プロファイル(添加量・タイミング・分割)と濃縮フィードの沈殿・浸透圧上昇、グルコース別添まで含めて工程として最適化する必要があり、培地単体の性能比較だけでは選定が完結しない。

使用方法

基礎培地でシードトレインから本培養を立ち上げ、本培養中盤から濃縮フィードを規定のプロファイルで添加し、グルコースや浸透圧を見ながら産生期を延ばす。フェッドバッチと灌流で運用が分かれる。

1自社CHO株・発現系(DG44/GS-KO等)と運用(流加/灌流)を確認する
2基礎培地と適合する濃縮フィードの組み合わせを選ぶ
3シードトレイン〜本培養を基礎培地で立ち上げる
4本培養中盤からフィードを規定プロファイルで添加する
5グルコース・乳酸・アンモニア・浸透圧を測定し別添を調整する
6力価・生細胞密度・糖鎖など品質特性を評価する
実際の最適解はCHO株、発現系、スケール、フェッドバッチ/灌流、フィード添加量・タイミング・分割、グルコース別添の有無によって変わる。濃縮フィードは高濃度ゆえに沈殿や浸透圧上昇に注意し、産生量だけでなく糖鎖などの品質特性への影響も併せて確認する。

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掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)