培養管理

バイオプロセス分析計

バイオプロセス分析計は、細胞培養中の培地成分、代謝物、ガス、電解質、浸透圧、細胞数、生存率などを測定し、培養状態を把握するための分析装置です。細胞数や生存率だけでなく、グルコース不足や乳酸蓄積、pH・浸透圧の変化などを確認することで、細胞の代謝状態や培養の進み方を理解できます。

培地成分代謝物ガス・電解質細胞数・生存率
分類
培養管理
主な用途
培地成分 / 代謝物 / ガス・電解質 / 細胞数・生存率
関連モダリティ
抗体医薬 / ADC / 二重特異性抗体 / Fc融合タンパク質・組換えタンパク質 / AAV / レンチウイルス / ワクチン / 細胞治療 / iPS細胞・幹細胞由来製品 / 遺伝子編集 / mRNA-LNP / プラスミドDNA / 微生物発酵 / 低分子医薬品
代表メーカー
Nova Biomedical・Roche CustomBiotech・Siemens Healthineers・Radiometer ほか計33社
関連キーワード
シードトレイン / 本培養 / 培地・フィード / サプリメント / CO2シェーカー / シェイクフラスコ

用途・特徴

バイオプロセス分析計は、培養中の細胞状態や培地状態を定量的に確認するために使われます。主な測定項目には、グルコース、乳酸、グルタミン、グルタミン酸、アンモニア、pH、pCO2、pO2、電解質、浸透圧、細胞数、生存率などがあります。装置によって、培地成分に特化したもの、細胞数と生存率を測るもの、オンラインでグルコースや乳酸を測るもの、バイオリアクターと連携するものがあります。

シードトレインでは、細胞が本培養に入れてよい状態かを判断するために使われます。本培養では、栄養消費と代謝物蓄積を見ながらフィード戦略や培養終了タイミングを判断するために使われます。

Point
  • 細胞培養中の栄養成分・代謝物・細胞状態を測定する
  • グルコース、乳酸、グルタミン、アンモニア、pH、浸透圧などを見る
  • シードトレインでは本培養へ渡す細胞状態の確認に使われる
  • 本培養ではフィード添加、代謝管理、培養終了判断に関係する
  • 細胞カウンターや浸透圧計と組み合わせて使われる
  • オフライン測定、アットライン測定、オンライン測定がある
  • PATや自動制御と組み合わせると、フィード制御や工程安定化につながる

使用方法

基本的には、培養液から少量サンプルを採取し、必要に応じて細胞やデブリを除去してから分析計で測定します。

1培養液をサンプリングする
2必要に応じて遠心やろ過で前処理する
3分析計にサンプルをセットする
4測定項目を選択する
5グルコース、乳酸、グルタミン、pH、浸透圧などを測定する
6細胞数・生存率データと照合する
7栄養消費、代謝物蓄積、培養状態を確認する
8必要に応じてフィード、培地交換、培養終了判断に反映する
9データを記録し、ロット間比較や工程改善に使う
実際の運用は、装置の測定項目、必要サンプル量、培養スケール、サンプリング頻度、GMP対応、LIMS連携、バイオリアクター連携の有無によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)