培養管理

浸透圧計

浸透圧計は、培地、フィード、培養上清、製剤、工程液、バッファーなどの浸透圧を測定する装置です。細胞培養では、培地やフィードの浸透圧が細胞の増殖、生存率、代謝、産生性、品質特性に影響します。特にフェッドバッチ培養では濃縮フィードの添加で浸透圧が徐々に上昇することがあり、高くなりすぎると細胞ストレスや増殖・生存率の低下につながる場合があります。

浸透圧測定培地・フィードフェッドバッチ工程管理
分類
培養管理
主な用途
浸透圧測定 / 培地・フィード / フェッドバッチ / 工程管理
関連モダリティ
抗体医薬 / ADC / 二重特異性抗体 / Fc融合タンパク質・組換えタンパク質 / AAV / レンチウイルス / ワクチン / 細胞治療 / iPS細胞・幹細胞由来製品 / 遺伝子編集 / mRNA-LNP / プラスミドDNA / 微生物発酵 / 低分子医薬品
代表メーカー
Advanced Instruments・Gonotec / Bruker Biomedical Systems・KNAUER・Löser Messtechnik ほか計18社
関連キーワード
シードトレイン / 本培養 / 培地・フィード / サプリメント / バイオプロセス分析計 / 細胞カウンター

用途・特徴

浸透圧計は、サンプル中に溶けている成分の総量を、浸透圧として測定します。細胞培養では、基礎培地、フィード、培養上清、培地調製液、凍結保存液、バッファー、製剤液などの確認に使われます。培地中のアミノ酸、糖、塩類、フィード成分、代謝物、添加剤が増えると、浸透圧が変化します。

浸透圧は、細胞にとって外部環境の「濃さ」を表す指標です。細胞は浸透圧の変化に応じて水分の出入りや細胞体積の変化を受けるため、細胞状態、増殖性、代謝、タンパク質産生、品質に影響することがあります。

Point
  • 培地・フィード・培養上清の浸透圧を測定する
  • フィード添加や高密度培養で重要な工程管理指標になる
  • 細胞増殖、生存率、代謝、産生性、品質に影響する
  • グルコース、乳酸などの個別成分ではなく、溶質全体の影響を見る
  • 凍結点降下法の浸透圧計がよく使われる
  • 少量サンプル対応機種はambrや小型培養装置と相性がよい
  • GMP用途では校正、記録、21 CFR Part 11、データ完全性が重要になる

使用方法

基本的には、培地や培養上清を少量採取し、浸透圧計にセットして測定します。

1培地または培養液をサンプリングする
2必要に応じて細胞やデブリを除去する
3サンプル量を確認する
4浸透圧計の測定容器へ入れる
5校正状態を確認する
6測定を開始する
7mOsm/kg H2Oなどの単位で結果を確認する
8培地・フィード条件、培養日数、細胞状態と照合する
9必要に応じてフィード量、培地濃度、培養条件を見直す
実際の運用は、サンプル種、必要サンプル量、測定方式、校正液、GMP対応、LIMS連携、培養スケールによって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)