培養槽・リアクター

シングルユースバイオリアクター

シングルユースバイオリアクターは、使い捨ての培養バッグやライナーを用いて、細胞培養や微生物培養を行う培養装置です。従来のステンレス培養槽では、培養ごとに洗浄、滅菌、SIP/CIP、バリデーション、配管準備が必要になります。一方、シングルユースバイオリアクターでは、あらかじめ滅菌されたバッグやシングルユース流路を装着して使用するため、洗浄・滅菌作業を減らし、切り替えを早くしやすい点が特徴です。

本培養フェッドバッチ灌流培養GMP製造
分類
培養槽・リアクター
主な用途
本培養 / フェッドバッチ / 灌流培養 / GMP製造
関連モダリティ
抗体医薬 / ADC / 二重特異性抗体 / Fc融合タンパク質・組換えタンパク質 / AAV / レンチウイルス / ワクチン / 細胞治療 / iPS細胞・幹細胞由来製品 / 遺伝子編集 / mRNA-LNP / プラスミドDNA / 微生物発酵 / 低分子医薬品
代表メーカー
Cytiva・Sartorius・Thermo Fisher Scientific・Merck / MilliporeSigma ほか計29社
関連キーワード
本培養 / シードトレイン / 小型培養バッグ / 小型バイオリアクター / ガラス製ベンチトップバイオリアクター / ステンレス培養槽

用途・特徴

シングルユースバイオリアクターは、細胞を制御された条件で培養し、目的タンパク質やウイルスベクターなどを生産するために使われます。主に、温度、pH、DO、撹拌、通気、CO2、O2、N2、フィード添加、サンプリングなどを制御します。

ガラス製ベンチトップバイオリアクターやシェイクフラスコよりも制御性が高く、商用スケールのステンレス培養槽よりも導入・切り替えが柔軟です。

Point
  • 使い捨てバッグを用いる培養装置
  • 洗浄・滅菌作業を減らし、切り替えを早くしやすい
  • pH、DO、温度、撹拌、ガス、フィードを制御できる
  • 抗体医薬の本培養で重要な装置
  • CHO細胞、HEK293細胞、Sf9細胞、Producer Cellなどで使われる
  • フェッドバッチ、灌流、強化培養に対応する構成がある
  • バッグ、センサー、フィルム、接続部材、制御システムまで含めて選定する

使用方法

基本的には、滅菌済みのシングルユースバッグを装置にセットし、培地を充填してから細胞を接種し、培養条件を制御します。

1シングルユースバッグを準備する
2装置へバッグを装着する
3pH/DOセンサー、チューブ、フィルター、ガスラインを接続する
4培地を充填する
5温度、pH、DO、撹拌、ガス条件を設定する
6シードトレインで増やした細胞を接種する
7培養中に細胞数、生存率、代謝物、pH、DOを確認する
8必要に応じてフィードを添加する
9培養終了条件を判断する
10ハーベスト・清澄化工程へ送液する
11バッグや流路を廃棄する
実際の運用は、細胞種、培養スケール、バッグ仕様、センサー構成、培地・フィード、制御システム、サンプリング方式、GMP要件によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)