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エレクトロポレーター
エレクトロポレーターは、電気パルスを使って細胞膜を一時的に透過化し、DNA、RNA、Cas9 RNPなどを細胞内へ導入するための装置です。 CHO細胞株開発では、目的遺伝子の導入、安定発現株作製、ゲノム編集、条件最適化などで使われます。
用途・特徴
エレクトロポレーターは、トランスフェクション試薬では導入しにくい細胞や、安定発現株作製、CRISPR/Cas9ゲノム編集などで使われることがあります。
トランスフェクション試薬と比べると、装置と専用消耗品が必要になりますが、電圧、パルス幅、パルス回数、バッファー条件などを調整することで、細胞種や導入物に合わせた条件検討ができます。
Point
- DNA、RNA、Cas9 RNPなどの導入に使われる
- 安定発現株作製やゲノム編集で選択肢になりやすい
- 電圧、パルス、バッファー、細胞密度の最適化が重要
使用方法
基本的には、細胞と導入したい核酸・タンパク質を専用バッファー中で混合し、キュベットや専用チップ、プレートに入れて電気パルスをかけます。
1CHO細胞を準備する
2DNA、RNA、Cas9 RNPなどを準備する
3細胞と導入物を専用バッファー中で混合する
4キュベット、チップ、プレートにセットする
5電圧・パルス条件を設定する
6電気パルスをかける
7回復培養へ移す
8選択培養または確認へ進む
実際の条件は、使用する細胞株、細胞密度、導入物、バッファー、装置、消耗品によって変わります。メーカーのプロトコールをもとに、導入効率と生存率のバランスを確認します。
トランスフェクション試薬との違いは?
CHO細胞への遺伝子導入では、トランスフェクション試薬とエレクトロポレーションの両方が使われます。
導入方法
DNAと試薬の複合体を細胞へ取り込ませる
電気パルスで細胞膜を一時的に開く
主な強み
装置なしで始めやすく、多条件検討しやすい
導入しにくい細胞や安定発現株作製で使いやすい
向く場面
一過性発現、抗体候補比較、少量タンパク質調製
安定発現株作製、ゲノム編集、条件最適化
注意点
試薬毒性、試薬コスト、細胞との相性
細胞ダメージ、装置・消耗品コスト
条件検討
DNA量、試薬量、細胞密度、培地条件
電圧、パルス、バッファー、細胞密度
CHOでは、一過性発現や抗体候補比較ではトランスフェクション試薬が使いやすい場合があります。一方で、安定発現株作製やゲノム編集では、エレクトロポレーションが選択肢になりやすい場合があります。
メーカー製品
Lonza4D-Nucleofector SystemNucleofector技術を使ったエレクトロポレーション系。細胞種別プロトコールや複数フォーマットに対応し、細胞株や初代細胞の導入で使われる。公式URL Thermo Fisher Scientific / InvitrogenNeon NxT Electroporation System / Neon Transfection System哺乳類細胞へのDNA、RNA、タンパク質導入に使われるエレクトロポレーション装置。少量サンプルや多条件検討に向く。公式URL MaxCyteExPERT Platform / ATx非ウイルス性エレクトロポレーションプラットフォーム。研究スケールから大容量細胞処理まで展開し、細胞工学やタンパク質発現、細胞治療開発で使われる。公式URL Bio-RadGene Pulser Xcell幅広い細胞種に対応するモジュール型エレクトロポレーションシステム。哺乳類細胞、細菌、酵母などの導入に使われる。公式URL BTX / Harvard ApparatusGemini X2 / Gemini Twin Wave Electroporatorsキュベットや高スループットプレートに対応する汎用エレクトロポレーター。矩形波・減衰波などの条件設定に対応。公式URL Nepa GeneNEPA21 / NEPA21 Type III培養細胞、in vivo、受精卵など幅広い用途に対応するエレクトロポレーター。複数パルス条件による導入に対応。公式URL