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単一細胞分注
単一細胞分注は、細胞を1個ずつ96ウェルプレートや384ウェルプレートへ分注し、単一細胞由来のクローンを立ち上げるための装置カテゴリです。 細胞株開発では、遺伝子導入後の候補細胞を単一細胞化し、クローン性を確認しながら高産生クローン選抜へ進める場面で使われます。
用途・特徴
単一細胞分注は、候補細胞を1ウェルに1細胞ずつ播種し、単一細胞由来クローンとして培養を開始するために使われます。
細胞を薄めて播種する方法と比べると、実際に1細胞が分注されたことを画像や記録で確認しやすい点が特徴です。
細胞株開発では、クローン性確認や増殖観察と組み合わせることで、どのウェルのクローンが単一細胞由来かを説明しやすくなります。
Point
- 1ウェルに1細胞を分注し、クローンを立ち上げる
- 単一細胞由来の確認や記録を残しやすい
- クローン性確認や増殖観察と組み合わせて使われる
使用方法
基本的には、細胞懸濁液を装置にセットし、単一細胞を検出しながらウェルプレートへ分注します。
1細胞懸濁液を準備する
2装置にセットする
3単一細胞を検出する
496/384ウェルプレートへ分注する
5分注時の画像・記録を残す
6培養して増殖を確認する
7クローン性確認・産生量スクリーニングへ進む
実際の条件は、細胞種、細胞密度、ウェルプレート形式、培地条件、画像確認の方法によって変わります。 CHO細胞株開発では、単一細胞分注後にウェル内での増殖を観察し、上清中の抗体量や細胞状態を見ながら候補クローンを絞り込んでいきます。
セルソーターとの違いは?
単一細胞分注装置とセルソーターは、どちらも1細胞単位で扱うことがあります。ただし、目的は少し違います。 セルソーターは細胞を選別して分取する装置で、単一細胞分注装置は単一細胞由来クローンを立ち上げるウェル播種に重点があります。
主な目的
1細胞をウェルへ分注する
目的細胞を選別して分取する
主な用途
単一細胞由来クローンの立ち上げ
蛍光マーカーなどを用いた細胞選別
強み
クローン性の記録を残しやすい
特定マーカー陽性細胞を選べる
向く場面
細胞株開発、単一細胞クローニング
抗体スクリーニング、免疫細胞解析、細胞分取
注意点
分注後の増殖確認が必要
ソート条件や細胞ダメージに注意
細胞株開発では、単一細胞分注装置は「クローンを立ち上げるための播種」に向いています。セルソーターは、細胞を蛍光やマーカーで選び分けたい場合に向いています。
メーカー製品
CYTENA / BICOC.SIGHT / F.SIGHT / UP.SIGHT単一細胞分注・イメージング系。単一細胞のウェル播種、画像確認、クローン性確認支援に使われる。公式URL TecanUno Single Cell Dispenser / Duo Digital Dispenser単一細胞ワークフロー向けのベンチトップ装置。Unoは単一細胞分注、Duoは単一細胞分離とデジタル分注を組み合わせた装置として候補。公式URL Molecular DevicesDispenCell Single-Cell Dispenser単一細胞を穏やかに分注する装置。単一細胞クローニング、クローン性確認、CRISPR後クローニングなどに使われる。公式URL Bio-Techne / NamocellPala / Hana Single Cell Dispenserマイクロ流体ベースの単一細胞分注・ソーティング装置。96/384ウェルプレートへの単一細胞分注に対応。公式URL Nova Biomedical / SolentimVIPS PRO単一細胞のウェル播種と画像記録を組み合わせたCLD向けシステム。Day 0画像やウェルイメージングによるクローン性確認支援に対応。公式URL Cellenion / SCIENIONcellenONE / cellenONE X1単一細胞の分離・分注に使われるシングルセル分注プラットフォーム。細胞クローニングやシングルセル解析向けの候補。公式URL iotaSciencesisoCell / Cloning Platform低容量チャンバーを使った単一細胞クローニングワークフロー。単一細胞播種、培地交換、クローン回収などに対応。公式URL Cell MicrosystemsCellRaft AIR細胞のイメージング、識別、単離・回収を自動化するベンチトップ型装置。単一細胞単離やCRISPR後クローニングなどに使える。公式URL