単一細胞化・ウェル播種
単一細胞ピッキング
単一細胞ピッキングは、画像で確認した細胞、クローン、コロニーなどを選択し、別のウェルや容器へ回収するための装置です。細胞株開発では、単一細胞由来のクローン、増殖した候補クローン、目的の表現型を持つ細胞などを選んで回収する場面で使われます。
- 分類
- 単一細胞化・ウェル播種
- 主な用途
- 細胞ピッキング / クローン回収 / 目的細胞選択 / 拡大培養
- 代表メーカー
- Sartorius・Cell Microsystems・Yamaha Motor・Molecular Devices ほか計8社
- 関連キーワード
- 細胞株開発 / 高産生 / 単一細胞分注 / クローン性 / 自動クローン選抜 / セルソーター
用途・特徴
単一細胞ピッキングは、目的の細胞やクローンを「見つけて、選んで、回収する」ために使われます。
細胞株開発では、増殖した候補クローンの回収や、画像で確認した単一細胞由来クローンの選択に使われます。
CRISPR後の単一細胞クローニングや、接着細胞、スフェロイド、オルガノイドなどの選択・回収に使われる場合もあります。
Point
- 画像で確認した細胞・クローン・コロニーを選んで回収する
- 単一細胞由来クローンや目的細胞の単離に使われる
- 分注よりも「選択・回収」に重点がある
使用方法
基本的には、プレートや専用チップ上の細胞を撮像し、目的の細胞やクローンを選んで回収します。
1細胞・クローンをプレート上で培養する
2装置で撮像する
3目的の細胞・クローンを選ぶ
4ピッキング条件を設定する
5目的細胞・クローンを回収する
6別ウェルや培養容器へ移す
7拡大培養・追加評価へ進む
実際の方式は装置によって異なります。キャピラリーで吸引する装置、専用アレイから回収する装置、画像解析で対象を選択して自動回収する装置などがあります。
単一細胞分注との違いは?
単一細胞分注は細胞を1個ずつウェルへ播種する装置で、単一細胞ピッキングは画像で確認した細胞やクローンを選んで回収する装置です。
結論
単一細胞ピッキングは、見つけた細胞やクローンを選んで取り出す工程です。ただし、装置によっては、イメージング、単一細胞確認、ピッキング、回収までを一体で扱うものもあります。
主な目的
1細胞をウェルへ播種する
目的細胞・クローンを選んで回収する
タイミング
クローンを立ち上げる前
細胞やクローンを確認した後
主な対象
細胞懸濁液中の単一細胞
ウェル、チップ、アレイ上の細胞・クローン・コロニー
強み
単一細胞由来クローンを立ち上げやすい
画像で見た対象を選んで回収できる
向く場面
ウェル播種、単一細胞クローニング
クローン回収、目的細胞選択、コロニー選抜
注意点
分注後の増殖確認が必要
回収操作や細胞ダメージに注意が必要
メーカー製品
SartoriusCellCelector自動イメージングと細胞・クローンの選択、単離に対応するプラットフォーム。単一細胞、クローン、コロニー、スフェロイドなどの選択・回収に使われる。公式URL 国内取扱 ザルトリウス・ジャパン(日本法人)
CYTENAUP.SIGHT 単一細胞ディスペンサーマイクロ流体の分注チップと画像解析を組み合わせ、単一細胞を各ウェルに分注するディスペンサーです。ノズル画像と3Dフルウェルイメージングによる二重確認で、メーカー公表でクローナリティ確率99.99%超をうたっています。公式URL
Bio-TechneNamocell Hana 単一細胞ディスペンサーFACSとマイクロ流体分注を組み合わせ、使い捨てカートリッジで単一細胞クローニングを行うディスペンサーです。メーカーによると96ウェルプレートを約1分、384ウェルプレートを約6分で分注できるとされています。公式URL
Menarini Silicon BiosystemsDEPArray PLUS誘電泳動(DEP)ケージと蛍光・明視野イメージングを組み合わせ、混合サンプルから標的細胞を画像ベースで選別・回収するプラットフォームです。メーカーは純度100%での単一細胞回収が可能としています。公式URL
Bruker Cellular AnalysisBeacon Select オプトフルイディックシステムOptoSelectチップ上のNanoPenチャンバーでオプトフルイディクスにより単一細胞を操作し、細胞株開発向けにクローニング・スクリーニング・選抜を行うシステムです。メーカーはCHO細胞株の単一細胞クローニングから高生産クローン選抜までを短縮できるとしています。公式URL
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掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)