製品ガイド ・ 自動細胞培養装置(細胞治療・閉鎖系)

自動細胞培養装置

自動細胞培養装置は、細胞治療向けの細胞処理・拡大培養を、外部環境から隔離した閉鎖系の中で自動化する装置である。

主な用途
閉鎖系自動培養・細胞拡大・中空糸/灌流対応・GMP製造・細胞治療製造
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自動細胞培養装置(掲載内容の修正)

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掲載メーカー9社Cytiva・Lonza・Miltenyi Biotec ほか
掲載製品9製品各社の公式ページへのリンク付き
使う工程4工程細胞処理・洗浄・選択・活性化・遺伝子導入・拡大培養
関連モダリティ6種細胞治療(CAR-T/TCR-T)・細胞治療(NK・MSC・他家)・iPS細胞・幹細胞由来製品

要点

メーカーと製品

9社・9製品
CytivaSefia / Xuri 自動細胞処理・培養細胞治療向けの閉鎖系・自動の細胞処理/拡大培養システム。公式サイト
LonzaCocoon 自動細胞培養プラットフォーム細胞治療の製造を閉鎖系で自動化するプラットフォーム。公式サイト
Miltenyi BiotecCliniMACS Prodigy 閉鎖系自動細胞処理選択・活性化・導入・拡大・洗浄を一台で行う閉鎖系自動装置。公式サイト
Terumo BCTQuantum 中空糸膜 細胞拡大培養システム中空糸膜バイオリアクターによる接着/浮遊細胞の自動拡大培養。公式サイト
SartoriusAmbr / 自動培養システム自動・マルチパラレルの細胞培養システム。公式サイト
CellaresCell Shuttle細胞選択・活性化・遺伝子導入・拡大培養・製剤化までの各工程を閉鎖系で統合し自動化する細胞治療の製造プラットフォームです。メーカー公表では最大16バッチの並行製造に対応するとしています。公式サイト
Ori BiotechIROCAR-TやTIL、NK細胞など浮遊系の細胞治療を対象とした閉鎖系の自動培養プラットフォームです。メーカー公表では約5,000万細胞から最大120億細胞までの拡大培養に対応するとしています。公式サイト
Adva BiotechnologyADVA X3シングルユースの閉鎖系で細胞の拡大培養を自動化する製造プラットフォームです。メーカー公表では14項目のプロセスパラメータをリアルタイムに制御し、最大200億細胞規模までの製造に対応するとしています。公式サイト
Wilson Wolf ManufacturingG-Rex底面にガス透過膜を備えた閉鎖系の細胞培養容器で、T細胞やNK細胞など免疫細胞の拡大培養に用いられます。専用装置GatheRexにより、培地除去と細胞回収を閉鎖系のまま半自動で行えるとされています。公式サイト

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用途・特徴

CAR-T/TCR-T、NK細胞、MSC、iPS由来細胞などの製造で、洗浄・選択・活性化・遺伝子導入・拡大・濃縮・回収といった工程を一台または連結した系で実行し、無菌性の確保、作業者依存の低減、GMP製造での再現性向上を目的に使われる。

自動細胞培養装置は、使い捨ての無菌チューブセットやカートリッジ内で培地・細胞・試薬を移送し、温調・撹拌または灌流・ガス供給・分離(遠心や中空糸膜)を制御しながら培養を進める。閉鎖系のため開放操作が減り、洗浄から拡大、最終回収までを人手を介さずに連続実行できる。中空糸膜型は高密度・接着/浮遊の灌流培養に、撹拌・静置型は浮遊細胞の拡大に向くなど、原理によって得意な細胞・スケールが分かれる。

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選定では、まず対象細胞(自家/他家、T細胞・NK・MSC・iPS由来)と必要工程(選択・活性化・導入・拡大・濃縮)のどこまでを一台でカバーするかを軸に置く。次に処理スケールと並列数(自家は多検体・小ロット、他家は大ロット)、灌流対応や中空糸面積、消耗品キットの入手性・単価、データ取得とGMP適合(21 CFR Part 11対応の記録、監査証跡)を比較する。装置間で工程を分担する構成も一般的で、施設の処理能力設計に直結する。

工程上は、消耗品セットの無菌接続・プライミング手順、培地/サイトカイン/ベクターの添加タイミング、灌流速度やせん断による細胞ストレス、回収時の収率・生存率・凝集に注意する。閉鎖系でも接続部や無菌サンプリングが汚染リスクとなり、検体取り違え防止のトラッキングも重要になる。装置占有時間が長く高価な消耗品を要するため、稼働設計とスケジューリングがコストと製造能力を左右する。

使用方法

基本的には、対象細胞と必要工程を決めたうえで装置と消耗品キットを選定し、閉鎖系セットを無菌接続して、培養プロトコルに沿って自動運転・モニタリング・回収を行う。

1対象細胞と製造形態(自家/他家)・必要工程を整理する
2中空糸/撹拌/静置など培養原理と装置を選ぶ
3処理スケール・並列数と消耗品キット・試薬を準備する
4閉鎖系セットを無菌接続し培養プロトコルを設定する
5自動運転しながら細胞数・生存率・代謝を監視する
6拡大後に濃縮・洗浄・回収し記録を品質試験へ供する
実際の条件は、細胞種、自家/他家、目標細胞数、灌流の有無、ベクターの種類、消耗品キット、GMP要件、施設の処理能力設計によって変わる。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)