シングルユース

アフェレーシス・輸送/採取バッグ

アフェレーシス・輸送/採取バッグは、細胞治療で患者由来の白血球やアフェレーシス産物(leukapheresis material)を無菌的に採取・輸送・凍結するためのクローズドシステムバッグです。採取施設から製造施設、製造から投与施設までを閉鎖系でつなぎ、無菌接続・低温/凍結耐性・トレーサビリティを担保する起点資材として使われます。

アフェレーシス産物採取クローズドシステム低温/凍結耐性トレーサビリティシングルユース
分類
シングルユース
主な用途
アフェレーシス産物採取 / クローズドシステム / 低温/凍結耐性 / トレーサビリティ / シングルユース
関連モダリティ
細胞治療(CAR-T/TCR-T) / NK細胞・その他免疫細胞療法 / iPS細胞・幹細胞由来製品 / 遺伝子編集(細胞ベース) / 造血幹細胞・再生医療
代表メーカー
Terumo BCT・Fresenius Kabi・Cytiva・Sartorius ほか計6社
関連キーワード
細胞治療製造 / CAR-T / アフェレーシス / クローズドシステム / 凍結保存 / 無菌コネクター・チューブ

用途・特徴

アフェレーシス・輸送/採取バッグは、CAR-Tをはじめとする自家・他家細胞治療の最上流で使われる出発材料用バッグです。アフェレーシス装置の採取ラインに接続して白血球分画を受け、温度管理下で製造施設へ輸送し、必要に応じて新鮮輸送のまま、または凍結保存して中間保管します。出発材料の品質と同一性(Chain of Identity/Chain of Custody)がそのまま製品品質に直結するため、無菌性・密閉性・識別管理が設計の中心になります。

選定軸は、容量と充填量(数十mL〜数百mL)、フィルム材質とE&L、低温・凍結(−80℃〜液体窒素気相)への耐割れ性、無菌コネクターやスパイクポート/サンプリングポートの構成、チューブ材質と溶着適合性、そしてラベル面とバーコード/二次元コードによる識別領域です。新鮮輸送用は冷蔵(2〜8℃)での短時間保持、凍結用はDMSO含有凍結保護液との適合と緩慢凍結時のフィルム健全性が論点になります。

工程設計では、採取ラインからバッグ、輸送容器、受入、凍結(必要時)、保管、解凍、製造投入までを途切れない閉鎖系として組み、各ステップで取り違え防止と温度逸脱監視を成立させます。輸送はバリデート済みのシッパーやデータロガーと組み合わせ、凍結はプログラムフリーザーと液体窒素タンクの運用に合わせてバッグ形状・ポート位置を選びます。

Point
  • アフェレーシス産物(白血球分画)を無菌的に採取・輸送・凍結するクローズドシステムバッグ
  • 細胞治療の出発材料を採取施設から製造施設、製造から投与施設へつなぐ起点資材
  • 新鮮輸送(2〜8℃)と凍結保存(−80℃〜液体窒素気相)の両方の運用がある
  • 無菌コネクター、スパイク/サンプリングポート、チューブ材質、溶着適合性が論点
  • 低温・凍結でのフィルム耐割れ性、DMSO含有凍結保護液との適合性を確認する
  • Chain of Identity/Chain of Custodyのためラベル・バーコード・トレーサビリティが重要
  • 容量・充填量、輸送容器(シッパー)、温度ロガー、凍結装置との整合を取って選定する
  • GMPではCoA、滅菌証明、E&L、ロット管理、変更通知、無菌性バリデーションが重要になる

使用方法

基本的には、アフェレーシス装置の採取ラインに無菌接続でバッグをつなぎ、白血球分画を受け、温度管理下で輸送・必要に応じて凍結し、製造施設で受け入れて開封します。

1患者・ドナー情報とバッグのラベル・識別を照合する
2バッグの容量、ロット、滅菌状態、使用期限、破損を確認する
3アフェレーシス装置の採取ラインに無菌接続/溶着する
4白血球分画を受け、充填量とポート・サンプリングを管理する
5チューブをシール・分離し、温度ロガー付き輸送容器で搬送する
6受入照合後、新鮮投入または凍結保護液添加・凍結保管する
実際の運用は、自家/他家の別、新鮮/凍結の方針、容量、凍結保護液、輸送距離・温度、施設間のChain of Custody要件、GMP/規制要件によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)