培養モニタリング

自動サンプリング装置

自動サンプリング装置は、バイオリアクター、培養槽、発酵槽、プロセスラインから、決められたタイミングで培養液や工程液を自動採取するための装置です。採取したサンプルを分析装置や細胞カウンター、HPLC、LC-MS、フラクションコレクターへ送り、培養状態のトレンド把握やフィード制御、PAT、プロセス開発、スケールアップに活用されます。

自動サンプリング培養モニタリングPATフィード制御
分類
培養モニタリング
主な用途
自動サンプリング / 培養モニタリング / PAT / フィード制御
関連モダリティ
抗体医薬 / ADC / 二重特異性抗体 / Fc融合タンパク質・組換えタンパク質 / AAV / レンチウイルス / ワクチン / 細胞治療 / iPS細胞・幹細胞由来製品 / 遺伝子編集 / mRNA-LNP / プラスミドDNA / 微生物発酵 / 低分子医薬品
代表メーカー
Flownamics・Securecell・Mettler-Toledo・Sartorius ほか計31社
関連キーワード
本培養 / バイオプロセス分析計 / 細胞カウンター / 浸透圧計 / 送液ポンプ / 培養制御システム

用途・特徴

自動サンプリング装置は、培養中のサンプル採取を自動化し、分析装置やデータ管理システムへつなぐために使われます。手動サンプリングでは、採取時間がずれたり、サンプル量が変わったり、無菌操作にばらつきが出たりします。自動サンプリング装置では、あらかじめ設定したスケジュールに沿ってサンプルを採取できるため、多槽培養、長時間培養、夜間測定、並列培養装置との連携で効果が出ます。

採取したサンプルは、すぐに分析装置へ送る、冷却保管する、希釈する、フラクションとして保存する、フィルターで細胞を除去するなど、目的に応じて処理されます。分析結果をフィード制御や培養制御へ戻せば、プロセスの自動化・閉ループ制御にもつながります。

Point
  • 培養槽やプロセスラインからサンプルを自動採取する装置
  • 手動サンプリングの時間ばらつき、作業者差、記録ミスを減らしやすい
  • 複数培養槽、多点測定、夜間・休日のサンプリングに向く
  • バイオプロセス分析計、細胞カウンター、HPLC、UPLC、LC-MSと接続できる
  • フィード制御、PAT、プロセス開発、培養終了判断に使われる
  • 無菌性、デッドボリューム、サンプル代表性、洗浄、キャリーオーバーが重要
  • GMP用途ではサンプリング記録、電子記録、監査証跡、バリデーションが重要になる

使用方法

基本的には、バイオリアクターや培養槽のサンプリングポートと自動サンプリング装置を接続し、採取スケジュールや送液先を設定して運用します。

1サンプリング対象の培養槽を決める
2サンプリングポート、チューブ、バルブ、フィルターを接続する
3自動サンプリング装置へ流路を接続する
4洗浄液、廃液ライン、希釈液、保存容器を準備する
5採取量、採取間隔、採取時刻を設定する
6送液先の分析装置やフラクションコレクターを設定する
7サンプリングを開始する
8分析結果を確認する
9必要に応じてフィード添加や培養条件へ反映する
10使用後に流路洗浄、廃液処理、記録確認を行う
実際の運用は、培養槽数、サンプル量、分析装置、サンプリング頻度、無菌性、細胞除去の有無、GMP対応、データ連携の有無によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)