細胞培養培地・バッファーを手がける Nucleus Biologics は、ポッド式のオンデマンド培地・バッファー製造システム「Krakatoa® K500」を発表しました。公式情報によると、2026年2月に発表され、培地・バッファーの調製をバイオ生産の現場(使用場所)に持ち込むことを狙った上流の調製装置として位置づけられています。
どんなシステムか
Krakatoa® K500 は、閉鎖型・シングルユースのポッドを用いて、滅菌済みの培地・バッファーを使用場所で調製する装置です。公式情報では、1回の運転で 35〜500L の滅菌済み培地・バッファーを、3時間未満・ハンズオン時間 15分未満で製造できるとされています。ポッドは35〜100Lと175〜500Lの2サイズが用意されています。
監視と狙い
運転中は pH・導電率・濁度をインラインで連続監視する仕組みが備わっているとされます。公式情報では、集中調製された培地・バッファーへの依存や、広範なバリデーション、消耗品を多く含む複雑な供給網、コールドチェーン輸送や保存期間の制約といった課題を減らすことを狙う、と説明されています。
位置づけ
培地・バッファーは通常、専用の調製施設で作られて製造現場へ運ばれますが、供給網やコールドチェーン、保存期間の管理が負担になる場面があります。Krakatoa® K500 は、培地・バッファーの調製をバイオリアクターと同じ場所に置く「co-location」の考え方で、必要な分を必要なときに現場で作る運用を狙う装置です。集中調製を前提とした従来の供給モデルとは異なる選択肢として提案されています。
※ 本ページはメーカー公式情報をもとにした紹介です。仕様・性能・適用範囲の詳細は公式情報をご確認ください。