Cytiva が、米ユタ州ローガン拠点の増設を完了し、液体細胞培地の生産能力を倍増させたと発表しました(現地では6月25日にリボンカット)。抗体医薬などの培養に欠かせない培地の供給を、より安定して届ける狙いです。
「作る量」だけでなく「作れるバッチの大きさ」も広がった
今回の増設で、施設面積は14万平方フィートから24万平方フィート超へ拡大。粉末・液体いずれの培地でも能力を倍以上に引き上げました。注目は、液体培地の増設棟(A1X)が既存より大きなミキシングタンクを備えた点です。従来は100〜10,000Lだったバッチサイズが、700〜13,000Lまで対応可能になりました。大きなバッチを一度に仕込めれば、ロット間のばらつきを抑えつつ、大規模生産の要求にも応えやすくなります。
「作り置き」ではなく「近くで作る」
この投資は米BARDA(生物医学先端研究開発局)の一部支援を受けており、Cytivaは2026年中にさらに約7.4万平方フィートの増設を予定しています。培地・フィードは培養の出発点であり、ここが逼迫すると下流工程すべてが止まりかねません。地域内で供給能力を積み増す動きは、地政学リスクや物流遅延への備えという側面もあります。
※ 本ページは公開情報(GEN報道・メーカー発表)をもとにしたProglenth編集部による整理です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。