製品ガイド ・ 試薬

封入体可溶化・リフォールディング試薬

封入体可溶化・リフォールディング試薬は、大腸菌などで不溶性凝集体(封入体)として発現した組換えタンパク質を、高濃度変性剤(尿素・グアニジン)と還元剤で可溶化し、変性剤を除きながら酸化還元対やアルギニン等の添加剤で活性体へ巻き戻すための試薬・バッファ群。

主な用途
封入体可溶化・リフォールディング・尿素・グアニジン・酸化還元対・アルギニン添加
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封入体可溶化・リフォールディング試薬(掲載内容の修正)

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掲載メーカー6社Cytiva・Thermo Fisher Scientific・Merck ほか
掲載製品6製品各社の公式ページへのリンク付き
使う工程4工程封入体の可溶化・リフォールディング(巻き戻し)・条件スクリーニング・プロセス開発
関連モダリティ5種微生物由来 組換えタンパク質(大腸菌等)・酵素・サイトカイン・成長因子・抗体フラグメント(Fab・scFv)

要点

メーカーと製品

6社・6製品
Cytivaリフォールディング用バッファ・キット(添加剤スクリーニング)アルギニン・酸化還元対・各種添加剤を組み合わせるリフォールディング条件検討向けの試薬・キットを提供。公式サイト
Thermo Fisher ScientificPierce タンパク質リフォールディングキット/尿素・グアニジン試薬封入体可溶化用の変性剤と、透析・希釈によるリフォールディングを行う添加剤入りキットをラインナップ。公式サイト
Merck尿素・塩酸グアニジン・アルギニン・GSH/GSSG等の試薬可溶化用変性剤、還元剤、酸化還元対、アルギニンなどリフォールディング用試薬を幅広く供給。公式サイト
Takara Bioタンパク質リフォールディング関連試薬・キット封入体由来タンパク質のリフォールディング条件検討に用いる試薬・キットを提供。公式サイト
富士フイルム和光純薬尿素・グアニジン・DTT・TCEP・アルギニン等可溶化・還元・リフォールディングに使う各種試薬を高純度グレードで供給。公式サイト
Bio-Rad変性剤・還元剤などタンパク質試薬尿素・グアニジン・還元剤などタンパク質取り扱い用試薬を提供。公式サイト

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用途・特徴

微生物発酵のダウンストリーム初段、精製クロマトの前段で用いる。

大腸菌などの微生物で組換えタンパク質を高発現させると、目的タンパク質が不溶性の凝集体(封入体)として蓄積することが多い。本製品群は、菌体破砕で回収した封入体を高濃度の変性剤(尿素6〜8M、塩酸グアニジン4〜6M)で可溶化(変性・解離)し、続いて変性剤を段階的に除いて天然の立体構造へ巻き戻す(リフォールディング)ための試薬・バッファ・添加剤をまとめたものである。可溶化時は還元剤(DTT・β-メルカプトエタノール・TCEP)でジスルフィド結合を切り、システインを還元状態に保つ。

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リフォールディングの成否は、目的タンパク質の凝集を抑えつつ正しいジスルフィド架橋を形成させる条件設計にかかる。変性剤を希釈または透析・ダイアフィルトレーションで除く過程で、酸化還元対(還元型/酸化型グルタチオン GSH/GSSG、シスタミン/システイン等)を加えてジスルフィドのシャッフルを促し、アルギニン(0.4〜1M程度)や非変性濃度の尿素、糖・ポリオール、界面活性剤などの凝集抑制剤(aggregation suppressor)で会合を抑える。pH・温度・タンパク質濃度・希釈速度も重要な変数になる。

選定軸は、変性剤の種類とグレード(不純物・吸光・エンドトキシン)、還元剤の選択(におい・酸化安定性・金属感受性)、酸化還元対と添加剤の最適化幅、そしてスケールでの除去方式(希釈リフォールディング/パルス希釈/on-columnリフォールディング/透析・TFF)である。条件は分子ごとに経験的に決まるため、添加剤マトリクスを振るスクリーニングと、活性・単量体率での評価を前提に設計する。

使用方法

菌体破砕で回収・洗浄した封入体を可溶化し、変性剤を除きながら活性体へ巻き戻す。条件は希釈・透析・on-columnなど除去方式に合わせて設計する。

1封入体の回収・洗浄(界面活性剤/低濃度変性剤)
2高濃度変性剤+還元剤で可溶化
3可溶化液の清澄化・濃度/還元状態の確認
4希釈・透析・TFFで変性剤を段階除去(リフォールディング)
5酸化還元対・アルギニン等で凝集抑制とジスルフィド形成
6活性・単量体率の評価と条件最適化
リフォールディング条件(pH・温度・タンパク質濃度・酸化還元比・添加剤)は分子ごとに最適点が異なる。少量でのスクリーニングで設計空間を固めてからスケールアップし、活性回収率と凝集体生成を継続的に確認する。

関連製品

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)