製品ガイド ・ 溶出・中和

インラインpH調整(インラインコンディショニング)

インラインpH調整は、タンクへ貯めてから調整するのではなく、流路を流れる液のpHや塩濃度を連続的に整える方法です。

主な用途
インラインコンディショニング・ウイルス不活化後の中和・連続精製・バッファ希釈
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インラインpH調整(インラインコンディショニング)(掲載内容の修正)

編集部が内容を確かめて、掲載を直します。メーカーや受託企業には送りません。

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掲載メーカー5社Cytiva・Sartorius・Merck ほか
掲載製品5製品2つの種類に分けて掲載
使う工程6工程Protein A溶出後の中和・低pHウイルス不活化後の中和・連続/コネクテッド精製
関連モダリティ5種抗体医薬・Fc融合・組換えタンパク質・二重特異性抗体

要点

メーカーと製品

5社・5製品
インラインコンディショニング/バッファ調製システム3製品
CytivaBioProcess IC(インラインコンディショニング)/ÄKTAprocess酸・塩基・塩の濃縮原液からpH・導電率制御でバッファを連続調製し、クロマトグラフィー系と連結する構成。ReadyMate等の流路部材と組み合わせる。公式サイト
SartoriusPionic® Flow/Pionic® Dual(インラインダイリューション・流体調整)連続バイオプロセス向けモジュール群。Flowモジュールでインライン希釈・流体調整を行い、次工程に合わせた条件に整える。公式サイト
MerckBioContinuum™ Buffer Delivery Platform(インライン希釈)濃縮バッファ原液とインライン希釈システムを組み合わせ、その場でバッファを供給。流量制御とpH/導電率モニタを併用する構成。公式サイト
連続精製・インラインろ過まわり2製品
Cytiva / PallCadence™ Inline Diafiltration/インラインコンディショニングリサイクルループなしで希釈・濃縮を繰り返すインライン透析ろ過モジュール。連続精製での条件調整・バッファ交換に用いられる。公式サイト
Repligen連続ダウンストリーム/インラインモニタリング製品群TFFやインライン濃度測定など、連続精製の流路に組み込む製品群を展開。条件調整・モニタリングと組み合わせて使われる。公式サイト

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用途・特徴

酸・塩基・濃縮液をスタティックミキサーで合流させ、ポンプとpH/導電率センサのフィードバック制御で目標値に合わせ込みます。インラインコンディショニング(ILC)やインラインダイリューション(ILD)とも呼ばれ、低pHウイルス不活化後の中和や連続精製で活用されます。

バッチでのpH調整は、タンクに液を受けてから酸や塩基を少量ずつ加え、pHが落ち着くのを待って次工程へ送ります。インラインpH調整は、この調整を流路上で行い、ミキサーを通過する短い区間で目標pH・目標導電率に合わせます。タンクへの貯留や撹拌待ちが減り、低pH保持後の速やかな中和や、工程間の連結(コネクテッド/連続精製)に向きます。

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構成は、酸・塩基・塩・希釈水などの供給ライン、計量ポンプ、スタティックミキサー、pH・導電率センサ、これらを束ねる制御からなります。制御は流量比(レシピ)で決め打ちする方式と、pHや導電率の実測値をフィードバックして供給量を補正する方式があり、組成のばらつきや原液ロット差を吸収したい場面では後者が使われます。仕様外の液は受け側へ送らない判定(ダイバート)を組み合わせるのが一般的です。

濃縮原液を希釈水で割って所定バッファを作るインラインダイリューション(ILD)も同じ系統の技術で、バッファ調製タンクと床面積を削減できます。一方で、センサのドリフトや原液品質、混合の均一性に結果が左右されるため、応答時間・滞留・洗浄性まで含めた設計が前提になります。

使用方法

低pHウイルス不活化後の中和を例にした基本フローです。実際の供給ライン構成や制御方式、滞留・応答の設計は、流量レンジ・原液濃度・必要なpH/導電率精度によって変わります。

1目標pH・導電率と流量レンジを設定
2酸・塩基・塩・希釈水の供給ラインを準備
3pH・導電率センサを校正
4被処理液を計量ポンプで送液
5調整剤をスタティックミキサーで合流・混合
6インラインでpH・導電率を測定
7フィードバックで供給量を補正・収束
8仕様外の液はダイバート(受け側へ送らない)
9規格内の液を次工程(捕捉・ろ過等)へ送液
10運転データを記録し洗浄・切替へ
供給ラインの本数や制御モード(レシピ/pH・流量/pH・導電率)は装置と工程要件で異なります。低pH中和では、不活化に必要な保持時間を満たした上で速やかに中和へ移すこと、混合の均一性とセンサ応答を確認することが要点です。

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掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)