製品ガイド ・ 疎水性相互作用・混合モード

条件検討カラム(スクリーニング用カラム)

条件検討カラムは、製造用と同じ担体を少量だけ充填した小型プレパックカラムや96ウェルプレートで、本番スケールに移る前に担体や運転条件を小サンプルで絞り込むために使います。

主な用途
担体スクリーニング・塩・pHスカウティング・小型プレパック・スケールアップ前の条件出し
メーカーの問い合わせ先を見る
掲載内容の修正

条件検討カラム(スクリーニング用カラム)(掲載内容の修正)

編集部が内容を確かめて、掲載を直します。メーカーや受託企業には送りません。

製品一覧で比較する
掲載メーカー5社Cytiva・Bio-Rad・Merck ほか
掲載製品10製品3つの種類に分けて掲載
使う工程8工程HIC担体の選定・ミックスモード担体の選定・塩種・塩濃度のスカウティング
関連モダリティ6種抗体医薬・二重特異性抗体・Fc融合・組換えタンパク質

要点

メーカーと製品

5社・10製品
小型プレパックカラム・96ウェルプレート4製品
CytivaHiScreen / HiTrap プレパックカラムBioProcess担体を充填した1mL前後の小型プレパックカラム。実機に近い流速・勾配で担体や塩・pH条件を検証できる。公式サイト
CytivaPreDictor 96ウェルプレート各ウェルに少量の担体を充填したフィルタープレート。HIC等の担体・塩・pHを96条件まで並行スクリーニングできる。公式サイト
Bio-RadForesight プレパックカラム/フィルタープレートNuvia・CHT等を充填した小型カラムと96ウェルプレート。担体選定と運転条件の検討に使われる。公式サイト
MerckMiniChrom プレパックカラムFractogel・Eshmuno等を充填した小型カラム。担体評価とハイスループットスクリーニングに使われる。公式サイト
RoboColumn(自動分注・DoE向け)3製品
RepligenOPUS RoboColumn50〜600µLの小型プレパックカラム。96ウェルアレイ上でTecan等と組み合わせ、担体・塩・pHのDoEスクリーニングに使われる。公式サイト
Tosoh BioscienceToyoScreen RoboColumnTOYOPEARLのHIC・ミックスモード等を充填した200/600µLのRoboColumn。8本一組で並行スクリーニングできる。公式サイト
Bio-RadForesight RoboColumn ユニットNuvia cPrime(ミックスモード)等を充填したRoboColumn。ロボット分注機での並行媒体スクリーニングに使われる。公式サイト
充填担体ライン(HIC・ミックスモード)3製品
CytivaCapto Phenyl / Butyl ImpRes(HIC)プレート・HiScreenで条件検討し、同一担体の大スケールへ展開できるHIC担体ライン。公式サイト
Tosoh BioscienceTOYOPEARL Phenyl / Butyl / PPG(HIC)ToyoScreenでスクリーニングし、同一担体を製造スケールへ外挿できるHIC担体ライン。公式サイト
MerckEshmuno HCX(ミックスモード)陽イオン交換と疎水性を併せ持つ高塩耐性のマルチモーダル担体。pH・塩条件の検討対象として使われる。公式サイト

詳しく見る

用途・特徴

とくにHIC・ミックスモードでは、塩種・塩濃度・pHの組み合わせで結合や選択性が大きく変わるため、複数条件を並行して試して分離度と回収率の両立点を探る用途に向きます。

条件検討カラムには、1mL前後のHiScreen/HiTrapのような小型プレパックカラム、200〜600µL程度のRoboColumn、各ウェルに少量の担体を充填したPreDictor/Foresightのような96ウェルフィルタープレートがあります。いずれも製造用と同等の粒子径・担体を使うため、小スケールで得た傾向を大スケールへ外挿しやすいのが利点です。

続きを読む

HICやミックスモードは、イオン交換に比べて条件依存性が強いのが特徴です。HICでは硫酸アンモニウムやクエン酸など塩析側の塩を高濃度で使い、塩種と塩濃度で結合強度と選択性が変わります。ミックスモードでは荷電と疎水性の両方が効くため、pHと塩濃度(導電率)の組み合わせで結合・溶出の挙動が動きます。そのため、本番前に多条件を並行で振って当たりを付ける条件検討の価値が大きくなります。

RoboColumnやプレートは、ロボット分注機(Tecan等)と組み合わせてDoEで担体種・塩種・塩濃度・pHを系統的に振る使い方が一般的です。一方、HiScreen/HiTrapのようなカラム形式は実際の流速・線速度や勾配溶出に近い条件で確認でき、UVクロマトグラムでピーク形状や分離度を見られます。目的(網羅的な絞り込みか、運転条件の検証か)に応じて形式を選びます。

使用方法

基本的には、振りたい因子(担体種・塩種・塩濃度・pHなど)を決め、小型プレパックやプレートで条件を並行して試し、分離度と回収率を比べて有望条件を選び、カラムで運転条件を確認してからスケールアップします。

1目的物と除去対象・除去レベルを定義する
2振る因子(担体・塩種・塩濃度・pH)を決める
3DoEで条件マトリクスを設計する
4プレート/RoboColumnで並行スクリーニングする
5結合溶出/フロースルーのモードを判断する
6回収画分を分析し純度・回収率を評価する
7有望条件をプレパックカラムで再現する
8勾配・流速を振って分離度を最適化する
9回収率と分離度の両立点を決める
10スケールアップ条件として確定する
プレートやRoboColumnは少量・短時間で多条件を試せる反面、実機の流速・線速度・圧力・滞留時間(RT)は再現されません。プレートで得た「結合・溶出する塩/pHの当たり」をカラムで確認し直したうえでスケールアップするのが基本です。塩濃度が高すぎると析出や粘度上昇、低すぎると結合不足になるため、溶解性・活性の範囲内で条件を設計します。

関連製品

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)