Lotte Biologicsが、韓国・仁川の松島(Songdo)バイオキャンパスに建設していた第1工場の完成を明らかにしました。15,000Lのステンレス製バイオリアクター8基で総容量120,000Lを備え、抗体医薬の大規模な商業生産を担う設計です。2024年の着工から約2年での竣工で、2026年後半に本格的な立ち上げと製造システムのバリデーション、2027年前半に商業生産の開始を予定しているとしています。
大規模ステンレス培養と二拠点戦略
大容量のステンレス製バイオリアクターは、需要が読める市販抗体を大量に安定生産する用途で使われます。Lotte Biologicsは、この松島キャンパスと米ニューヨークのSyracuseキャンパスを結ぶ二拠点戦略を掲げ、Syracuseで初期段階の顧客案件や治験用供給を、松島の第1工場で大規模な商業製造を担う役割分担で、一貫したCDMOサービスを提供するとしています。
韓国CDMOの動き
韓国では大手グループが相次いでバイオ医薬の受託製造に投資しており、大容量の培養能力を積み増す動きが続いています。設備の完成はあくまで出発点で、実際の受注や稼働率、当局の査察対応が事業の成否を左右します。ここで挙げた容量や時期は発表時点の計画で、今後の進捗で変わりうる点には留意が必要です。