BioProcess Internationalに掲載された技術情報によると、微生物発酵プロセスで広く使われるシリコーン系消泡剤の代替品として「2000」と称される消泡剤が紹介された。シリコーン系製剤と同等以上の泡制御性能を持ちながら、製品品質や下流精製への影響を抑えることが特徴として挙げられている。
消泡剤が発酵に与える影響
微生物発酵では通気撹拌によって大量の泡が発生する。泡が制御されなければ培養槽から培養液があふれ出すオーバーフローや、溶存酸素の低下、細胞へのせん断ストレスが生じる。シリコーン系消泡剤はこれらの問題を効果的に抑制できる一方、製品タンパク質の表面活性に影響したり、下流クロマトグラフィー工程での膜汚染を引き起こしたりする懸念が指摘されてきた。
代替消泡剤の意義
規制当局はバイオ医薬品製造における原材料の品質影響を厳しく審査するため、消泡剤の選定は単なる操作上の問題にとどまらず、CMC(Chemistry, Manufacturing and Controls)の文脈でも重要な意思決定となる。非シリコーン系の代替消泡剤が工程に与える影響が小さければ、精製負荷の軽減や製品純度の向上につながる可能性がある。今回紹介された「2000」の詳細な成分や適用条件については原著を参照されたい。
※ 本ページは公開情報(BioProcess International報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。