BioProcess Internationalが、高スループット灌流スクリーニングによってJ.Media™の培地開発プロセスを加速するアプローチを取り上げた。灌流(パーフュージョン)培養向けの培地最適化は、連続バイオ製造の鍵を握る技術的課題の一つだ。
灌流培養と培地最適化の関係
灌流培養とは、培地を連続的に供給・排出しながら細胞を高密度で維持する培養方式で、従来のフェドバッチ培養と比較して体積生産性を大幅に高められる。近年、抗体や組換えタンパク質の商業生産においてパーフュージョンの採用が加速しており、連続製造プロセス全体の中核技術として位置づけられている。
灌流培養において培地の組成は生産性と品質に直結する。しかし最適な培地処方を見つけるためのスクリーニングは、試験条件の組み合わせが膨大になりがちで、従来の一因子ずつ変えるアプローチでは時間とコストがかかりすぎる問題があった。高スループットスクリーニング(HTS)は、小スケールの並列実験系を用いて多数の条件を同時に評価できる手法であり、プロセス開発の期間を大幅に短縮するツールとして注目されてきた。
J.Media™による培地設計の加速
J.Media™は灌流培養向けに設計された培地プラットフォームとして紹介されており、高スループットスクリーニングとの組み合わせにより、最適処方の探索を効率化することが期待されている。灌流向け培地は細胞の持続的な高活性を維持しつつ、廃棄物の蓄積を抑制するよう調整される必要があるため、一般的なフェドバッチ向け培地とは異なる設計思想が求められる。
バイオ製造業界では、連続生産プロセスへの移行が進むにつれ、それを支える培地・フィード製品の重要性もますます高まっている。開発段階から商業スケールまでのシームレスなスケールアップを可能にする培地プラットフォームの整備は、バイオ製造コストの低減と供給安定性の両立に向けた重要な取り組みだ。
※ 本ページは公開情報(BioProcess International報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。