細胞療法製造の自動化を手掛けるCellaresは2026年7月21日、希少神経疾患フリードライヒ失調症の患者を対象とした細胞療法「PPL-001」の製造自動化に向け、Papillon Therapeuticsとの提携を発表した。Cellaresの全自動閉鎖型細胞療法製造プラットフォーム「Cell Shuttle」を使用し、一貫した品質と製造効率の向上を目指す。
フリードライヒ失調症と細胞療法製造の課題
フリードライヒ失調症はフラタキシンタンパク質をコードする遺伝子の異常によって引き起こされる進行性の神経筋疾患で、国内外ともに患者数が少ない希少疾患だ。このような疾患に向けた細胞療法では、患者一人ひとりに対して個別に製造プロセスを実施するオートロガス(自家)型が多く採用される。製造工程の複雑さ・コスト・再現性の確保が大きな壁となっており、自動化プラットフォームの導入が解決の鍵として注目されている。
Cell Shuttleによる製造標準化の展望
CellaresのCell Shuttleは、細胞の活性化・遺伝子導入・培養・収穫までを閉鎖系で自動的に処理する全自動プラットフォームとして知られる。人手介入を最小化することで、製造ロット間のばらつきを低減し、GMP適合の製造データを効率的に取得できるとされる。Cellaresはすでに他の細胞療法企業とも複数の製造提携を結んでおり、今回のPapillon Therapeuticsとの連携はその裾野をさらに希少疾患分野へ広げるものだ。細胞療法産業が「研究室規模から商業規模へ」という課題に正面から向き合う中、このような自動化アーキテクチャへの関心は一層高まっている。
※ 本ページは公開情報(BioSpace報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。