Chime Biologics(総鵬生物、中国・武漢)は2026年6月上旬、第2のGMP製造施設「GMP-2」の稼働開始を発表しました。同施設にはCytiva(Danaher傘下)製の使い捨てバイオリアクター「Xcellerex」2,000L×8基が導入され、後期臨床から商業生産までを想定した抗体・バイオ医薬の受託製造能力を追加します。CytivaとChimeは2016年のモジュール式KUBio施設以来の協業関係にあり、今回のGMP-2はその延長線上に位置づけられています。
会社側の説明によれば、現在は受注額の約5割が中国国外市場向けで、GMP-2の稼働を機に今後5年で海外比率を約7割へ高める考えです。あわせて、2,000Lリアクターを100基超備える「AI搭載メガファクトリー」構想も打ち出しており、中国最大級のバイオ製造拠点を目指すとしています。これらの海外比率目標や将来構想はメーカー説明(第三者未検証)であり、稼働状況や実需の裏付けは今後の確認が必要です。
製造読者にとっての含意は、中国系CDMOが単なる原薬供給から後期・商業段階の受託へ軸足を移し、使い捨てシングルユース基盤で規模を積み増している点にあります。地政学リスクや「China exodus」が語られる一方で、実際の設備投資と海外顧客獲得の動きは続いており、供給網の選択肢を評価するうえで押さえておきたい一件です。バイオリアクター構成(2,000L×8基)は出典に明記された事実ですが、総容量や具体的な生産計画の数値は現時点で公表されていません。