堀場製作所は、粒子径と形状を1台で測る分析装置「Partica」を発売した。同社によれば、レーザー回折法による粒子径分布測定と動的画像法による形状解析の機能を備え、粒子径と形状の解析結果をおよそ1分で得られる。
国内では2024年12月10日に発表し、2025年1月6日に発売済みで、2026年4月1日からは地域ごとに順次発売が広がっている。対象には、半導体、二次電池、医薬品など、粒子の性状が製品の性能を左右する分野の研究開発拠点や工場を挙げている。
レーザー回折の粒子径と、動的画像法の形状を同時に取得
粒子径分布は、粉体を扱う工程の基本的な品質特性だ。医薬品では原薬の粒子径が溶解速度に効き、経口製剤の吸収挙動を左右する。吸入製剤では肺のどこまで届くかが粒子径で決まり、凍結乾燥製剤や懸濁注射剤でも粒子の細かさが製品の性能に関わる。
ただし、レーザー回折法は粒子を球と仮定して散乱光の強度分布から径を求める。針状や板状の粒子では、同じ「粒子径」でも流動性や充填性が違ってくる。動的画像法は流れる粒子を1個ずつ撮像し、アスペクト比や円形度といった指標を出す。別々の装置で測ると、同じ試料を2回調製し、2回分の測定条件を管理し、2つのデータを後から突き合わせる必要がある。
ソフトウェアを刷新し、データインテグリティに対応
発表では、ソフトウェアを全面的に刷新し、遠隔での操作性、自動化、データインテグリティ対応を備えたプラットフォームを構成したとされる。データインテグリティでは、測定値がいつ、誰の操作で、どの条件で得られたかを追跡でき、後から書き換えられないことが求められる。粒子径測定は、分散条件(溶媒・超音波の当て方・撹拌)で結果が動きやすい測定のひとつだ。
実務の確認ポイント導入時に確かめること
- どちらの原理の値を規格にするか:レーザー回折法の粒子径と画像法から得られる径は、定義が異なるため一致しない。既存の規格値をそのまま引き継げるとは限らない。
- 分散条件の再確立:装置を替えれば分散のさせ方も見直しになり、既存法との同等性を示す作業が要る。
- 形状指標の使いみち:どの指標をどの閾値で管理するかは、自社の工程と製品ごとに決めることになる。
※ 本ページは公開情報(堀場製作所の発表)をもとにしたProglenth編集部による整理です。仕様・提供時期の詳細は一次情報をご確認ください。