サンプラテックは2026年8月3日、TPE(熱可塑性エラストマー)素材を用いたチューブを発売した。同社の発表によれば、iPS細胞の培養プロセスへの対応を前提に設計しており、国内サプライチェーンで調達できる点を特徴としている。
素材は三菱ケミカルの医療用TPE「Zelas TPS」
素材には三菱ケミカルの医療用熱可塑性エラストマー「Zelas™ TPS」が採用されたことが、三菱ケミカルグループのニュースリリースで公表されている。TPEは弾力性と加工のしやすさを兼ね備えた素材で、シングルユースとの親和性が高く成形自由度に優れることから、バイオ医薬製造の流体システムで採用が増えている。細胞培養の製造ラインでは、生体適合性が高くオートクレーブ滅菌に耐えるシリコーンチューブが標準的な選択肢とされてきた。
iPS細胞培養で問われる接液部材の溶出物
iPS細胞は未分化状態を維持するための繊細な培養条件を必要とし、接触する素材からの溶出物が細胞の品質や分化状態に影響する恐れがある。このため、iPS細胞対応をうたう流体接触部材には、生体適合性の確認に加え、抽出物・浸出物(E&L)試験などを通じた安全性評価が求められるのが一般的だ。
実務の確認ポイント再生医療等製品の製造で採用する際の留意点
薬機法や再生医療等安全性確保法のもとで製造される製品では、チューブ類の原産地、品質保証体制、追跡可能性(トレーサビリティ)が確認事項となる。採用を検討する場合は、E&Lデータや生体適合性の試験資料の範囲、滅菌方法との適合、変更通知の取り決めを供給元に確かめることになる。
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