韓国のバイオ医薬品輸出が過去最高水準に達したことが報じられた。輸出拡大の主役はCDMO(医薬品製造受託機関)事業とバイオシミラーの2軸であり、欧米市場向けの受託製造および自社開発品の販売がそれぞれ成長を支えている。
韓国CDMOが世界地図に存在感を刻む背景
韓国はSamsung BiologicsやCelltrion、Lotte Biologicsなどの大型CMO・CDMOを擁し、大規模なステンレス製バイオリアクター設備と高いGMP適合実績を武器に欧米の大手製薬企業から受託案件を獲得してきた。Samsung Biologicsは既に60万リットルを超える総生産能力を誇り、さらに増設投資を続けている。バイオシミラー分野でもCelltrionやSamsungが欧米規制当局の承認を相次いで取得し、自社ブランドでの販売と製造を並走させる独自モデルを確立している。
輸出最高記録が示す製造大国化の加速
バイオ医薬品製造では、設備投資の大きさと長期的な技術蓄積が参入障壁として機能する。韓国が過去10年間にわたり継続した官民一体の製造能力強化投資が、今回の輸出記録という形で結実しつつある。世界的にバイオ医薬品の需要が拡大し、製造拠点の地理的分散ニーズが高まる中、韓国は欧米・アジア双方の顧客に対応できる重要な製造ハブとしての地位を固めつつある。今後は細胞・遺伝子治療分野への製造能力拡張が次の競争軸になるとみられており、韓国各社の動向から目が離せない。
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