PBS Biotechは、Life Sciences Review誌の2026年「Cell Products Development of the Year」に選ばれたと、7月21日にPR Newswireで発表した。同社はバイオリアクターの攪拌方式に独自の垂直車軸設計を採用しており、同誌の特集では、顧客重視の姿勢、技術革新、協業の拡大が評価された。
垂直攪拌方式が細胞製造にもたらす利点
従来の攪拌型バイオリアクターは小型のインペラーを高速で回すため、局所的に強いせん断力が生じて細胞にダメージを与えやすいという課題があった。PBS Biotechが採用する垂直車軸(vertical-wheel)方式は、インペラーの形状と回転軸の設計を最適化することで、培地の均一な循環と酸素供給を低回転数で実現する。これにより細胞への機械的ストレスを最小限に抑えながら高い細胞密度を維持できるとされており、特にせん断感受性の高いiPSC(人工多能性幹細胞)やCAR-T細胞前駆体など、繊細な一次細胞を扱う製造プロセスで注目を集めている。
細胞・遺伝子治療製造における装置選定の重要性
細胞・遺伝子治療の製造では、研究室スケールから臨床・商業スケールへのスケールアップ時に生産性や細胞品質が変化することがしばしば問題になる。バイオリアクターの設計が細胞の増殖率、最終製品の均質性、そして製造コストに直結するため、装置選定は製造戦略の核心要素のひとつだ。ただし受賞は同誌の特集による評価で、装置の性能そのものは別途データで確かめる必要がある。
※ 本ページは公開情報(Morningstar報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。