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2026.07.28Purolite (Ecolab)

Purolite、穏やかなpHで溶出できるプロテインAレジン「Praesto Jetted A50 HipH」

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Photo: Maxim Berg / Unsplash

Ecolab傘下でクロマトグラフィー担体を手がけるPuroliteは、抗体・Fc融合タンパク質の捕捉に用いるプロテインAアフィニティレジン「Praesto Jetted A50 HipH」を提供している。従来より穏やかなpHで溶出できる設計を打ち出し、低pHに弱い分子の精製工程を狙う製品とされる。

穏やかなpHで溶出できる意味

プロテインAレジンは、抗体のFc領域を特異的に捕捉して大量の不純物と分ける下流精製の要です。一般に溶出は酸性(低pH)で行いますが、pHが低すぎると抗体の凝集や変性、活性低下を招くことがあり、とくに二重特異性抗体やFc融合タンパク質のようなpH感受性の高い分子では現実的な課題になります。

公表情報によれば、本レジンはリガンド配列を改変し、より穏やかな酸性域(pH約4.6以上)でFcとの結合を弱めることで、高めのpHでの溶出を可能にしたとされます。低pHストレスをできるだけ避けたい分子の回収に向いた設計と説明されており、溶出条件の自由度が精製全体の歩留まりや品質に効いてくる領域です。数値・条件はメーカー公表値のため、一次情報での確認が前提です。

凝集除去という付加価値

さらに本レジンは、従来のプロテインAレジンにはほとんど期待できない凝集体の分離能を併せ持つとされ、負荷液中の凝集体を最大70%除去しつつ良好なモノマー回収を維持すると公表されています。捕捉段で凝集を落とせれば、その後のイオン交換などポリッシュ工程の負担が軽くなり、工程全体の設計に余裕が生まれます。均一な粒子径を狙うJetting(ジェッティング)製法のPraestoシリーズに連なる担体です。

位置づけ

プロテインA捕捉は抗体製造のコストと品質を大きく左右する中核工程です。穏やかな溶出と凝集分離を両立する選択肢が増えることは、分子の性質(pH感受性・凝集しやすさ)に応じて捕捉段を作り分けたい開発現場にとって、比較検討の材料になります。実際の採用にあたっては、対象分子での動的結合容量や回収率、溶出プロファイル、CIP耐性や寿命を自社の条件で検証するのが実務的です。仕様・適用条件はメーカーの一次情報での確認が前提になります。

低pH溶出の課題と業界の動き

抗体のプロテインA溶出で低pHが使われるのは、酸性条件でFcとリガンドの結合が弱まり、目的分子を離せるためです。この低pHは、後段でのウイルス不活化(低pH処理)にも活用される一方、分子によっては凝集・断片化・電荷変異の増加といった品質リスクの引き金にもなります。二重特異性抗体やFc融合タンパク質、一部のIgGサブクラスは酸に敏感で、溶出後の中和までの滞在時間や撹拌の強さまで含めて、工程条件を慎重に詰める必要があります。近年は、リガンド工学によって溶出pHを引き上げ、こうしたストレスを和らげる担体が各社から登場しており、本製品もその流れに位置づけられます。ただし溶出pHを上げると溶出液量やプールの希釈度、後段の負荷条件にも影響が及ぶため、単に「pHが高い=良い」ではなく、分子ごとに回収率・純度・凝集レベルのバランスで見極めるのが実務の要点です。導入時は、想定する抗体フォーマットでの溶出プロファイルと凝集除去の効き方を、代表ロットで確認しておくと判断しやすくなります。

※ 本ページは公開情報(Purolite/Ecolab)をもとにしたProglenth編集部による整理です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。

メーカー公式
purolite.com
メーカー公式を見る ↗

本記事はメーカーの公式発表をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報・一次情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

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