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2026.07.20Samsung Biologics

サムスンバイオロジクス、スイスのペプチドCDMO「PolyPeptide」を約19億ドルで買収──製造領域をペプチドへ拡大

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Photo: Raghav Bhasin / Unsplash

サムスンバイオロジクスは2026年7月、スイスを本拠とするペプチドCDMO大手PolyPeptideを約19億ドル(約2兆7000億ウォン)で買収すると発表した。韓国の製薬・バイオ産業史上で最大規模のM&Aと報じられており、同社が抗体・バイオシミラーに特化してきた従来の製造戦略を大きく転換する動きとして注目される。

ペプチドCDMOへの参入──なぜ今か

ペプチド医薬品は、アミノ酸が数個から数十個連なった中分子化合物であり、抗体医薬に比べて合成が相対的に容易でありながら、生体内での高い標的選択性を持つ。近年、GLP-1受容体作動薬(セマグルチドやチルゼパチドなど)が肥満・2型糖尿病治療に爆発的な需要を生み、世界中のペプチドCMO/CDMO設備がフル稼働状態にある。こうした需要急増は、ペプチド固相合成(SPPS)や液相合成の工業規模設備を持つ受託製造企業への引き合いを大幅に高めており、製造能力の確保が各社の最優先課題となっている。

サムスンバイオロジクスはインチョンを主な製造拠点とし、大型バイオリアクターを活用した抗体・バイオシミラーの大規模受託製造を強みとしてきた。しかし、ペプチド医薬の製造プロセスは発酵・細胞培養とは根本的に異なる。SPPS装置や精製用の逆相クロマトグラフィー設備など、専用インフラが必要であり、新規参入のハードルは技術・設備ともに高い。この「壁」を一気に乗り越える手段として、PolyPeptideの買収は合理的な選択といえる。

製造能力の「垂直統合」で肥満薬市場を狙う

PolyPeptideはスウェーデンに創業した歴史あるペプチド専門CDMOで、欧州・北米に複数のGMP製造拠点を持ち、原薬(API)から最終製剤の製造受託まで対応できる体制を築いている。サムスンバイオロジクスがこれを傘下に収めることで、バイオ医薬品(抗体・タンパク質)とペプチドという2つの主要モダリティにまたがる一貫製造サービスの提供が可能になる。

肥満治療薬市場は今後も急速に拡大すると予測されており、GLP-1関連ペプチドの需要増大は製造ボトルネックの深刻化を招いている。サムスンバイオロジクスとしては、PolyPeptideの製造インフラを梃子に、肥満薬・糖尿病薬分野で世界的な製薬企業からの大型受託案件を獲得していく戦略を描いているとみられる。韓国CDMOが世界のペプチド製造市場においても存在感を示す転換点となる可能性を秘めた買収である。

※ 本ページは公開情報(KED Global報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。

業界メディア報道
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本記事は業界メディア等の報道をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報・一次情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

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