技術トピック
2026.07.27•Scribe Therapeutics

Scribe Therapeutics、1億2900万ドルのIPOでNasdaq上場。資金はPCSK9編集薬の第1相試験などに

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Photo: Ikhlas / Unsplash

CRISPR技術を基盤とするScribe Therapeuticsが、7月24日にNasdaq(銘柄コードSCTX)へ上場した。IPO(新規株式公開)は858万株を1株15ドルで売り出し、総額は約1億2870万ドルである。当初計画の710万株から増やし、価格も提示レンジ13〜15ドルの上限で決まった。

初日は25ドルで寄り付き、終値は21.65ドルでした。公開価格を44%上回った計算です。引受団に与えられた30日間の追加購入枠は1,287,000株で、のちの完了発表によれば全部行使されています。同時私募ではSanofiが50万株(約750万ドル)を同じ15ドルで引き受け、IPO前に約12.4%を持っていたEli Lillyも公開分を買う意向を示していました。第2四半期の報告では、これらを合わせた総調達額は約1億5550万ドルで、手元資金は2029年上期までの運営をまかなう見込みです。

使途の中心は第1相試験

同社は第1相の段階にあり、先頭のSTX-1150は肝臓を狙ってPCSK9遺伝子をエピジェネティックに抑え、LDLコレステロール(LDL-C)を下げる編集薬です。DNAに恒久的な変更を加えない方式で、非ヒト霊長類ではPCSK9を最大90%抑え、LDL-Cを最大68%下げたとされています。豪州での初のヒト試験は2026年半ばに始まり、初期データは2027年上期に出る予定です。

S-1(上場届出書)をもとにした報道では、調達資金のうち3000万〜3500万ドルをSTX-1150の第1相試験に、1500万〜2000万ドルをAPOC3を標的とするSTX-1400に充てるとされます。前臨床段階でLPAを標的とするSTX-1200にも、同程度の額が見込まれています。報じられた使途に、製造設備への投資は挙がっていません。

ヒトのデータが出る前の上場

Axiosは、Scribeがヒトでの有効性データを出す前にIPOへ踏み切った点を指摘しています。霊長類で示された数字は動物のデータで、ヒトでの結果は2027年上期の初期データを待つ段階です。資金の見込みは2029年上期までなので、最初の読み出しは資金が尽きるよりかなり前に来ます。初日の44%高は、そのデータを待たずに買いが集まった結果です。

※ 本ページは公開情報(Scribe Therapeuticsの発表、Fierce Biotech・Renaissance Capital・BioXconomy・Axiosなどの報道)をもとにしたProglenth編集部による整理です。詳細・数値は一次情報もあわせてご確認ください。

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本記事はメーカーの公式発表をもとに、Proglenth編集部が独自に見出し・要約・解説を加えて整理したものです。正確性には努めていますが、最終的な仕様・条件は各社の公式情報・一次情報をご確認ください。編集の考え方は編集方針に記載しています。

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