細胞株開発・クローン選抜
遺伝子導入確認、クローニング確認、ターゲット配列確認に使われる。
- 導入確認
サーマルサイクラーは、PCR反応に必要な温度変化を自動で繰り返し、DNAを増幅する装置です。変性・アニーリング・伸長の温度サイクルを正確に制御し、目的のDNA配列を増幅します。通常PCR、マイコプラズマPCR、クローニング確認、Sanger/STR解析前処理などに使われます。
サーマルサイクラーは、DNAを増幅する基本装置として幅広く使われます。細胞株開発では遺伝子導入確認・クローニング確認、セルバンクや品質確認ではマイコプラズマPCR・細胞同一性試験・STR解析・種特異的PCRなどの前処理に関係します。
GMP品質試験ではリアルタイムPCRも多く使われますが、通常PCRやSangerシーケンス、フラグメント解析を使う試験では、サーマルサイクラーが必要になります。
基本的には、DNAサンプル、プライマー、DNAポリメラーゼ、dNTP、バッファを混合し、サーマルサイクラーで温度サイクルを実行します。
どちらもPCRに使われますが、測定の考え方が異なります。
サーマルサイクラーは「PCR産物を作る装置」、リアルタイムPCR装置は「PCRしながら測る装置」と考えるとわかりやすくなります。
DNA増幅をリアルタイムに検出・定量する
DNAを増幅する
反応中に蛍光シグナルを測定
反応後にゲル電気泳動やシーケンスで確認
高い
基本的に限定的
マイコプラズマ、残存DNA、ウイルス核酸、遺伝子発現
通常PCR、クローニング確認、Sanger前処理、STR解析
温度制御+蛍光検出光学系
温度制御ブロックが中心
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 最適なアニーリング温度を探索する |
| 使う場面 | 新規プライマー、条件検討、非特異増幅の改善 |
| メリット | 複数条件を一度に比較できる |
| 注意点 | 温度範囲、ブロック均一性、ウェル位置に注意 |
| 関連用途 | クローニング、遺伝子導入確認、Sanger前処理、PCR条件最適化 |
| PCR用途 | 内容 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 通常PCR | 目的DNAを増幅し、反応後に確認する | クローニング確認、遺伝子確認 |
| RT-PCR | RNAを逆転写してcDNAを増幅する | 遺伝子発現確認、RNAウイルス確認 |
| マルチプレックスPCR | 複数ターゲットを同時に増幅する | 汚染確認、遺伝子型判定 |
| グラジエントPCR | 複数温度条件を同時に試す | 条件検討、プライマー最適化 |
| コロニーPCR | コロニーから直接PCRする | クローニング確認、プラスミド確認 |
| STR解析前PCR / Sanger前処理 | STR領域やシーケンス対象を増幅する | 細胞同一性試験、配列確認 |
サーマルサイクラーは、PCR増幅が必要な工程で広く使われます。
遺伝子導入確認、クローニング確認、ターゲット配列確認に使われる。
マイコプラズマPCR、細胞同一性試験、種特異的PCRに関係する。
STR解析、Sangerシーケンス、フラグメント解析前の増幅に使われる。
コロニーPCR、プラスミド配列確認、インサート確認に使われる。
編集部位のPCR増幅、Sanger確認、オフターゲット候補確認に使われる。
PCRベースの確認試験、受託前処理、解析前サンプル調製に使われる。
サーマルサイクラーは、遺伝子操作や核酸確認が関係する多くのモダリティーで使われます。