製造設備

打錠・充填設備

打錠・充填設備は、造粒・混合を経た粉体を錠剤に圧縮成形する打錠機と、カプセルや瓶・スティックへ粉末/顆粒を計量充填する充填機の総称で、固形製剤の成形・充填工程の中核を担う製造設備です。含量均一性・硬度・生産性・封じ込めが主要な論点になります。

回転式打錠機含量均一性IPC重量・硬度管理封じ込め(OEB)段取り替え
分類
製造設備
主な用途
回転式打錠機 / 含量均一性 / IPC重量・硬度管理 / 封じ込め(OEB) / 段取り替え
関連モダリティ
低分子医薬品 / 高活性・細胞毒性低分子(HPAPI) / 経口ペプチド・低分子製剤 / 経口生物製剤・ペプチド(固形化) / ワクチン(経口・凍結乾燥品の固形化)
代表メーカー
Korsch・Fette Compacting・GEA・IMA ほか計6社
関連キーワード
打錠 / カプセル充填 / 固形製剤 / 含量均一性 / 封じ込め / 低分子医薬品

用途・特徴

打錠機は、造粒・混合を経た顆粒や直打用混合末を臼に充填し、上下杵で圧縮成形して錠剤を連続生産する装置です。生産性に直結する回転式(ロータリー)が主流で、ターンテーブルの臼数・回転数とともに、予圧と本圧の二段圧縮、過充填解除(フィードフレーム)、錠剤排出を一連で行います。打錠圧と杵の充填深さで重量・硬度を制御し、含量均一性は供給末の流動性と偏析の抑制が支配します。

カプセル/粉末充填機は、ハードカプセルへの粉末・顆粒・ペレット・微錠の計量充填や、瓶・スティック・サシェへの粉末/顆粒充填を担います。カプセル充填はドージングディスク式(圧縮プラグ)とドージングノズル(タンパー)式が代表で、低用量・微量の高活性原薬では計量精度と封じ込めの両立が論点です。粉末分包・瓶詰めでは充填量のチェックウェイングと供給安定が品質を左右します。

選定では、目標とする生産速度(錠/時・カプセル/時)、製剤の流動性・圧縮性・付着粘着性、要求する硬度・崩壊・含量均一性、品目切替の頻度と段取り替え(金型・チェンジパーツ交換)を軸に方式を絞り込みます。高活性・細胞毒性品ではアイソレーター/封じ込めOEB対応、湿気感受性品では低湿度環境やダスト・金属検出、IPC(重量・硬度・厚み・崩壊)と排出機構の組み込みも工程設計の要点になります。

Point
  • 顆粒・混合末を臼で圧縮成形し錠剤を連続生産する打錠機が中核
  • カプセル/粉末充填機は粉末・顆粒・ペレット・微錠の計量充填を担う
  • 重量は充填深さ、硬度は打錠圧で制御し、含量均一性は供給末の流動性に依存
  • 回転式打錠機は臼数と回転数で生産性が決まり、予圧/本圧の二段圧縮が一般的
  • カプセル充填はドージングディスク式とドージングノズル式が代表方式
  • 高活性・細胞毒性品ではアイソレーター/OEB対応の封じ込めが論点
  • IPC(重量・硬度・厚み・崩壊)とチェックウェイングで全数/抜取り管理
  • 品目切替の段取り替え(金型・チェンジパーツ)と洗浄性が稼働率を左右する

使用方法

基本的には、供給末(顆粒・混合末)またはカプセル/充填物を準備し、金型・チェンジパーツを段取りして圧縮または計量充填し、IPCで重量・硬度を管理しながら連続運転します。

1供給末・充填物の流動性・圧縮性・含量と成形/充填仕様を確認する
2杵・臼やドージングパーツ、チェンジパーツを段取りする
3充填深さ・予圧/本圧、または計量条件を設定する
4試打ち・試充填で重量・硬度・崩壊・外観を確認する
5連続運転し、IPCで重量・硬度・厚みをチェックウェイングする
6異常品を排出・リジェクトし、ダスト・金属検出を通す
実際の条件は、製剤の流動性・圧縮性・付着粘着性、要求硬度・崩壊・含量均一性、目標生産速度、品目切替頻度、高活性・封じ込め要求、湿気感受性によって変わります。

掲載情報の確認日:2026年7月(メーカー公開情報をもとに編集部が確認。最新・正確な仕様は各社公式をご確認ください)