Editorial Column編集部コラム

現場の声が、もっとつながる場所をつくりたい

はじめまして、Proglenth編集部です。このサイトを立ち上げた理由と、新しく始めた「ProgLoop」について、少しお話しします。

Proglenth編集部約3分で読めます
現場の声が、もっとつながる場所をつくりたい

はじめまして。Proglenth編集部です。いつも読んでいただき、ありがとうございます。

今回は、このサイトを立ち上げた理由と、新しく始めた「ProgLoop」について書かせてください。

代理店の仕事で見てきたこと

私はこれまで、理化学機器や試薬の代理店として、研究者やメーカーの方々と仕事をしてきました。そのなかで、よく思うことがありました。この業界には、まだどこにも書かれていない知識がたくさんある、ということです。

製品の仕様は、メーカーのサイトで分かります。原理や事例は、論文で調べられます。ただ、現場で本当に知りたいのは、その少し先のことが多いように感じます。

この装置は、実際に使うとどうなのか。同じような条件で試した人はいるのか。少量でも引き受けてくれる受託先はあるのか。

たとえば、精製に使う樹脂について「カタログには繰り返し使える回数が書いてあるけれど、うちの洗浄条件でも本当に持つのか」と聞かれたとします。メーカーの資料には、決まった条件で試した結果が載っています。論文には、うまくいった例が載っています。けれど、同じ樹脂を毎日の製造で使っている人なら、「この洗浄液の濃さだと、思ったより早く結合量が落ちた」といった話をすぐにしてくれるはずです。

こうした疑問は、調べてもなかなか答えにたどり着けません。一方で、答えを知っている人は、たいていどこかにいます。足りないのは情報そのものではなく、知っている人と知りたい人が出会う場所なのだと思います。

調べられることは、ここにそろえる

そこで最初に取り組んだのが、調べればたどり着けるはずの情報を、探しやすい形にそろえることでした。

Proglenthには今、解説記事が534本、製品ニュースが600本あまりあります。製品ガイドでは238のカテゴリを横断して各社の製品を比べられ、工程マップは医薬品の種類ごとに20枚あり、抗体、細胞治療、遺伝子治療、微生物、核酸、低分子の製造の流れを、装置や資材と一緒にたどれます。計算ツール19本と、メーカーに渡す依頼図を作るツールも置きました。

それでも、まとめるほどに見えてくるのは、記事にできることの外側です。カタログにも論文にも載らない「やってみて分かったこと」は、使った人のなかにしか残りません。AIに聞けば多くのことが分かるようになった今、その経験はむしろ前より貴重になったと感じています。

ProgLoopという場所

誰かにとっての当たり前が、別の誰かにとっては探していた答えかもしれません。その知識を、もっと気軽に持ち寄れる場所をつくりたい。そう考えて、Proglenthに続いて「ProgLoop」を始めました。

ProgLoopは、研究者・メーカー・代理店など、ライフサイエンスの仕事に関わる人が、質問や経験を持ち寄る場所です。

「探しています」「教えてください」「使ってみました」。そのくらいの気軽な一言で十分です。小さなやりとりが積み重なって、誰かの研究や仕事が少し前に進む。そんな場所を目指しています。

Proglenthは、情報を調べる場所。ProgLoopは、情報を持ち寄って、人とつながる場所。

調べても見つからなかったことを、誰かに聞ける。聞かれた人が、自分の経験を少し置いていける。そんな行き来が生まれたら、と思っています。

まだ始めたばかりの場所です。使ってくださる方と一緒に、少しずつ育てていけたらうれしいです。よろしければ、一度のぞいてみてください。

ProgLoopを見る

Proglenth編集部

Sister CommunityProgLoop研究開発の実務課題を、業界の知見で解く装置・試薬・手法の選定からサプライヤー探索まで。匿名で質問・共有できます。ProgLoop を見る