知っておきたいこと
実中研から生まれた会社
日本クレアは1965年2月、公益財団法人実中研の事業部門を継ぐ会社として設立されました。実中研と製薬会社18社が共同で出資しています。1966年に高槻生育場でマウスとラットの生産を始め、1968年に石部、1970年に富士、1990年に八百津の生育場を完成させました。
いまの生育場は、滋賀県湖南市の石部、静岡県富士宮市の富士、岐阜県加茂郡の八百津です。富士宮市には技術部の富士宮技術サービスセンターもあり、2025年4月に富士山生育場をここへ統合しました。本社は東京都目黒区で、社員は2025年4月1日現在で308名です。
受託業務とグループ会社
事業内容には、実験動物の生産・販売、飼料と飼育器材の製造・販売に加え、検疫・検査・受託処置・試験の受託業務が並びます。実験動物施設のコンサルタントや設計・施工、飼育の総合管理の受託も行っています。
グループの関連会社も受託業務を担います。インビボサイエンスはヒト疾患モデルとそれを使う受託試験を提供し、ジェー・エー・シーは大学や製薬会社の施設で実験動物の飼育管理を受けています。2019年2月には、熊本で創業した九動がグループに加わりました。
殿町施設のマイクロバイオーム試験
マイクロバイオームの受託試験は、川崎市殿町の実中研内にある同社の殿町施設で行います。アイソレータを最大48台収容でき、ヒトの糞便を移植する実験に使う施設です。
試験例には、健常人やアレルギー患者の糞便を移植したマウス、ヒトフローラマウス、DSS腸炎モデルを使う実験が並びます。菌叢解析、短鎖脂肪酸の解析、免疫機能解析のほか、希望の成分に調整した特殊飼料の作製も受けます。扱える菌種はBSL2までで、ヒトの糞便もBSL2として扱います。
ヒト糞便を使う試験は委託者の機関での倫理審査が要り、計画の立案から審査までに2か月ほどかかると同社は案内しています。
Physiogenexと組む病態モデル
日本クレアは、フランスのPhysiogenexと共同で、2型糖尿病モデルのSDT fattyラットを使う糖尿病性腎症モデルを開発しました。片腎を摘出し、飲水に食塩を加えると、17週齢でGFRが50%以下に下がります。試験は1群10匹の3群構成で、ファイナルレポートまでおよそ6か月です。
日本からの頼み方
受託試験の相談は、公式サイトのお問い合わせページにある受託試験専用のフォームで受け、そのあと営業担当者から連絡が来ます。動物と飼料の注文は、別の窓口です。マイクロバイオームの試験は、東京AD部(03-5704-7123)と大阪AD部(06-4861-7101)でも相談できます。