知っておきたいこと
分析試験のグループの医薬品事業
Eurofinsは1987年にフランスのナントで、3人で始まった分析試験の会社です。いまは57か国に950以上のラボを持ち、従業員は65,000人を超えます。2025年度の売上高は72億9,600万ユーロでした。医薬品向けの事業はBioPharma Servicesにまとまっていて、創薬支援、品質試験、バイオアナリシス、中央検査、受託製造などの会社が並びます。このページでは、そのうち試験と創薬支援の事業を扱います。
GMPの品質試験のラボ網
BioPharma Product Testingは、医薬品のGMPの品質試験を受けるラボ網です。原薬、製剤、中間体、出発物質の試験を、低分子とバイオ医薬品の両方で受けます。対象には、ADC、細胞・遺伝子治療、抗体、mRNAなどの核酸医薬、腫瘍溶解性ウイルス、ペプチドも並びます。ラボは21の国・地域の50か所以上にあり、広さは合わせて200,000平方メートルを超えます。同じ品質の手順とLIMSで動かしていると同社は説明しています。
試験は、欧州・英国・米国の薬局方に加えて、日本薬局方(JP)や顧客の方法でも行います。製品のほか、工場の環境モニタリング、消毒剤の効果の確認、製造用水と医薬品用ガスの分析も受けます。
顧客の施設で働くPSS
試験の頼み方は3つの形から選べるとしています。そのうちの1つがPSS Insourcing Solutionsです。Eurofinsの科学者のチームを顧客の施設に置き、顧客の品質システム、設備、ITシステムを使ってラボの業務を担います。20年以上続けている仕組みです。
試験を外のラボに送る形のほかに、自社のラボにEurofinsの人員を置く形もあります。
バイオアナリシスと創薬支援
PK/TK、抗薬物抗体、中和抗体、バイオマーカーの測定は、Viracor BioPharmaが20年以上受けてきた分野です。非臨床と臨床の両方の検体を扱います。
創薬支援のEurofins Discoveryは、2012年のPanlabsから2023年のCalixarまで、9つの買収で組み上げた会社です。in vitroの安全性薬理と薬理のアッセイやパネルを中心に、医薬化学、ADME-Tox、細胞を使う表現型アッセイ、標的タンパク質分解の試験などを受けます。製品とサービスは23,000を超えます。拠点は米国の3か所と英国、フランス、台北、スペインの7か所で、1,000人以上が働いています。
日本の拠点と相談先
BioPharma Product Testingの紹介ページは、ラボのある国に日本を挙げています。ただ、グループのラボ一覧には、BioPharma Product Testingの名前を持つ日本の会社は載っていません。創薬支援の7拠点と、バイオアナリシスのページが示す国にも、日本は入っていません。
公式サイトには、BioPharma Servicesの日本語のページがあります。ラボ一覧では、国と事業を選んで拠点を探せます。日本の会社は、この一覧で頼みたい事業の拠点を選び、その窓口に試験の種類と検体の数を伝えて相談を始めます。