知っておきたいこと
古河市の3つの研究所
ハムリーは1981年12月、常陸動物医学研究所として茨城県で設立されました。1990年1月に現在の社名に変わっています。2017年9月には武田薬品工業の子会社だった武田ラビックスを買収し、ラビックス株式会社として関連会社にしました。
研究所はすべて茨城県古河市にあります。本社と同じ尾崎地区の動物技術研究所は飼育と検疫を、近くの試験研究所は安全性試験や薬効薬理試験を受け持ちます。上片田地区の睡眠科学研究所は、睡眠と中枢機能の試験を担当します。営業の窓口は、さいたま市大宮区の東京営業所・受託事業部と大阪営業所です。
サル類の検疫とP3施設
2000年1月、ハムリーは農林水産大臣から検疫施設の許可(第1号)を受けました。動物技術研究所は輸入サル類の法定検疫施設で、マウスやラットからイヌ、ブタ、サル類、フェレット、ヒツジまでを飼育します。受託飼育で扱ったことのある動物は、20種を超えます。
2001年2月にはP3のサル感染実験施設が完成し、2010年9月に感染棟を増やしました。感染試験棟では、バイオセーフティレベル3の微生物を使う試験まで受けています。
輸入サル類の法定検疫から、P3施設での感染試験までを1社で受けています。
GLPとAAALACの経緯
試験研究所は2008年6月にAAALAC International(実験動物の飼育管理の国際認証)の完全認証を受け、2023年3月に継続しました。GLPは、2010年11月に医薬品で試験研究所が適合施設となり、2014年6月には医療機器と動物技術研究所が加わっています。2017年11月からは、再生医療等製品も対象です。
いまの適合範囲は、医薬品と再生医療等製品の一般毒性等に関する試験と、医療機器の局所性の試験です。感染試験棟では、遺伝子治療製品や腫瘍溶解性ウイルスを使う再生医療等製品のGLP試験もできると同社は説明しています。
睡眠と異常脳波の評価
2007年5月に睡眠科学研究棟が完成し、2010年7月にテレメトリー試験の受託を始めました。睡眠科学研究所では、マウス、ラット、サル類で覚醒・REM・Non-REMを分類して評価します。てんかんやけいれんなどの異常脳波の記録解析も受けていて、試験は信頼性基準のものまで対応します。
日本からの頼み方
相談は、本社(電話0280-76-4477)のほか、東京営業所(048-650-4477)と大阪営業所(06-6306-4477)が受けています。
試験の対象は、医薬品、医薬部外品、医療機器、再生医療等製品、農薬、化粧品、食品、化学物質です。試験のほか、飼育器材や吸入麻酔器の販売、過酸化水素ガスや二酸化塩素ガスを使う動物施設の衛生管理、衛生害虫の防除も事業に含まれます。2026年11月2〜4日に幕張メッセ国際会議場で開かれる日本ウイルス学会学術集会には、同社が出展する予定です。