知っておきたいこと
新日本科学の子会社としての位置づけ
同社は1974年7月、長野県伊那市で有限会社信州実験動物センターとして創業しました。1989年に株式会社イナリサーチへ社名を変え、2008年にはJASDAQに上場しています。2022年8月に上場をやめ、新日本科学の完全子会社になりました。
2024年10月1日には、株式会社新日本科学イナリサーチセンター(英名 SNBL INA Ltd.)に社名を変えました。1994年に設けたフィリピンの現地法人は、2023年3月に閉じています。親会社の拠点紹介では、同社の項目に薬物依存性試験、SENDの支援、農薬の試験が挙がっています。
伊那での試験の依頼と営業の窓口は、親会社の新日本科学が受け持っています。
医薬品と医療機器の安全性試験
医薬品では、スクリーニングの段階から治験に入るまでの毒性試験を受けています。探索段階で被験物質が少ない場合は、その量に合わせた試験デザインを提案すると同社は説明しています。第I相試験に入るのに要る遺伝毒性試験や安全性薬理試験を含めた一連の試験は、最短8か月で最終報告書まで終えられるといいます。
試験項目には、一般毒性、がん原性、生殖発生毒性、免疫毒性、依存性のほか、小児用医薬品のための毒性試験も並びます。医療機器では、細胞毒性、感作性、埋植、血液適合性などの生物学的安全性試験を受けます。コンタクトレンズの角膜への影響も評価の対象です。
SENDの支援と化学品の試験
SENDは、非臨床試験のデータを米国FDAへ電子で出すための標準の形式です。同社はSENDのソリューションを持つPDS Life Sciencesと組み、データパッケージの作成からFDAへの申請時の支援までを受けています。国内のCROとして初めて、FDAのトライアル申請をエラーなしで通したと同社は説明しています。他の施設で行った試験のSENDデータも作成できます。
化学品では、OECDテストガイドラインに沿った試験を受けます。化審法や安衛法のほか、米国のTSCA、中国、韓国、台湾、カナダ、オーストラリアの規制にも対応しています。
GLPとAAALACの実績
医薬品GLPの施行と同じ1983年に、GLPに対応した試験の受託を始めました。医薬品GLPの評価は1986年9月が最初で、最新は2024年2月の「適合」です。医療機器GLPは2006年、再生医療等製品GLPは2017年から評価を受けています。
AAALAC Internationalの完全認証は、2005年2月に取得しました。同社はこれを日本で初めての完全認証と説明しています。2025年11月の8回目の査察を経て、2026年6月に認証継続の通知を受けました。
日本からの頼み方
受託試験の相談は、同社のサイトから新日本科学のお問い合わせページに移って送ります。そのとき、お問い合わせ内容で「事業について」を、事業種別で「非臨床」を選びます。
東京支社の営業は新日本科学の営業部が担当していて、電話番号(03-5565-6140)も公開しています。Biocytogen社のゲノム編集マウスモデルは、2023年11月で同社の取り扱いが終わったため、Biocytogen社に直接問い合わせます。