知っておきたいこと
2つの会社の分担
インクロムグループの中心は、1975年4月に創業したインクロム株式会社です。本社は兵庫県西脇市にあり、事業所は大阪府吹田市と東京都新宿区です。同社は1983年から治験の業務を始めたと説明していて、加盟団体は日本SMO協会です。
CRO業務を受けるのは、2010年12月に設立されたグループ会社のインクロムCRO株式会社です。本社は同じ西脇市で、事業所は大阪市淀川区にあります。こちらは日本CRO協会や日本QA研究会、日本メディカルライター協会に加盟しています。
SMOの事業はインクロム、CRO業務はグループ会社のインクロムCROが受け持っています。
治験事業と提携医療機関
治験事業(SMO)の支援実績は2,300試験以上で、専門性の高い試験から臨床研究までを受けてきたと同社は説明しています。大阪と東京の40施設と業務提携し、治験責任医師の候補とすぐに連絡を取れる体制を取っています。
提携先の医療法人平心会では、依頼者の要望に合わせた初回患者登録(FPFV)を受けています。初回のIRB審査から1か月以内に初回患者登録まで進んだ試験の実績もあるとしています。症例登録の進み具合は、契約症例数の25%・50%・75%に達した日などから算出するグループ独自の「エントリー指数」で示します。
大阪治験病院のセントラルIRB
医療法人平心会の大阪治験病院は、2005年に治験に特化した病院として開院し、同時に治験審査委員会(IRB)を置きました。インクロムはこのセントラルIRBの業務を支援しています。平心会の3施設に限らず、ほかの医療機関で行う臨床試験の審査も受けていて、定期委員会は3週間ごとに開かれます。同社は、院内にIRBを持たない医療機関で試験を計画する依頼者に、このセントラルIRBの利用を案内しています。
被験者募集とモニター試験
被験者募集の支援では、医療情報を含む37万人の会員パネルから、試験の基準に合いそうな候補者を選んで紹介します。同じパネルを使い、食品や化粧品のヒト臨床試験とヘルスケア関連の調査も受けています。公式サイトには、ICH M10(生体試料中薬物濃度分析法のバリデーション)に対応した日本人の新鮮血の供給を案内するページもあります。
日本からの頼み方
相談は、公式サイトのお問い合わせフォームで受けています。グループの8つの事業すべてで、リモート会議での打ち合わせができると同社は説明しています。打ち合わせには、営業担当者のほか、医師や経験の長いCRC(治験コーディネーター)も同席できます。2026年5月には、Veeva CRO Partnerに認定されたと公式サイトで知らせています。