知っておきたいこと
日本チャールス・リバーからの移行
2021年10月12日、米国の非営利の研究機関ジャクソン研究所(JAX)は、日本チャールス・リバーのリサーチモデル事業(RMS)を100%子会社として取得したと発表しました。新しい会社の名前がジャクソン・ラボラトリー・ジャパンです。発表の時点で従業員は約250名で、厚木・日野・つくばの3つの生産拠点と、横浜の事務所を持っていました。
JAXはこの取得で、日本に加えて韓国と台湾の研究者にも直接関わるとしています。会社概要によると、設立は1972年12月、資本金は4.9億円です。株主はジャクソン・ラボラトリー・ジャパン・ホールディングスです。
拠点と分担
本社と受注窓口のオーダープロセッシングセンターは、横浜市港北区の新横浜にあります。西日本の営業は大阪府高槻市が担います。
飼育センターは、神奈川県厚木市、滋賀県蒲生郡(日野)、茨城県石岡市(筑波)の3か所です。石岡市には、受託試験を受けるプレクリニカルリサーチサービス、遺伝子改変モデルを扱うモデルジェネレーション&ブリーディングサービス、モニタリングセンターもあります。手術動物は、厚木市のサージカル&プレコンディショニングサービスセンターでつくります。
受託試験はnon-GLP
事業の中心は、バリアとアイソレータの設備で育てるSPF・VAFの実験動物の生産と販売、そしてJAXから輸入する実験動物の販売です。そのうえで、実験動物を使う付加価値サービスとして、国内の受託試験、遺伝子改変モデルの作製と受託飼育、微生物モニタリング、手術動物の作製、生体試料の提供を挙げています。
国内の受託試験は、non-GLPで受けています。
免疫不全マウスとJAXのマウス
JAXのカタログには、加齢マウスやNSG®マウス、ヒト化マウス、C57BL/6やBALB/cなどの近交系を含む14,000系統が並びます。ジャクソン・ラボラトリー・ジャパンは、NSG-MHC I/II DKOマウスの国内生産と供給も始めました。MHCクラスIとクラスIIの分子を欠き、ヒト末梢血細胞(PBMC)を移植したときの移植片対宿主病(GvHD)の発症が大きく遅れると同社は説明しています。
公式サイトには、微生物モニタリングと遺伝モニタリング、床敷分析のレポートが載っています。凍結試料や生体の輸送から、クリーン化、個体の復元までも受けています。
日本からの頼み方
注文と問い合わせは、オーダープロセッシングセンター(電話045-474-9350)が受けています。営業の窓口は、東日本が045-474-9340、西日本が072-686-6651です。
2026年11月22〜23日に札幌医科大学で開かれる日本実験動物技術者協会総会では、同社が器材展示とランチョンセミナーを予定しています。