知っておきたいこと
大阪で生まれたCRO
リニカルは2005年6月、国内の大手製薬会社で免疫系の新薬開発に携わってきたメンバーを中心に、大阪で設立されました。翌2006年に東京にオフィスを開き、2008年に東京証券取引所マザーズに上場しています。本社は大阪市淀川区宮原の新大阪ブリックビルです。
同社の事業は、創薬支援、臨床開発、製造販売後の臨床試験や臨床研究を担う育薬の3本柱です。過去5年間に600件を超える臨床試験を受けてきたと同社は説明しています。
欧州と米国のCROの買収
海外での拠点づくりは、2008年の米国子会社リニカルUSAの設立から始まりました。2013年に台湾と韓国に子会社をつくり、2014年には韓国のP-PRO. KOREAを統合しています。同じ2014年、欧州のCROであるNuvisan CDD Holdingを買収し、リニカルヨーロッパを設立しました。
2018年には、米国のCROであるAccelovanceを買収しました。その後もシンガポール、英国、ポーランド、チェコ、ハンガリー、中国に拠点を広げ、2024年にはオーストラリアにも子会社を設けています。
欧州は2014年、米国は2018年に現地のCROを買収し、自社の拠点にしています。
いまは約20か国・地域で自社として事業を行い、パートナーを通じる国を含めると約30か国・地域に及びます。
受けている業務
医薬品開発戦略、プロトコル作成と試験デザイン、薬事コンサルティング、薬事申請、品質保証、メディカルライティングが並びます。臨床試験では、フィジビリティ調査と試験の立ち上げ、プロジェクトマネジメント、モニタリング、被験者募集、データマネジメント・統計解析、ファーマコビジランスを受けます。症例登録では、施設ごとの取り組みを計画に織り込んでスケジュールどおりに進めると同社は説明しています。Functional Service Provider(FSP)の形のサービスも、準備中と案内しています。
注力する疾患領域
同社が注力するのは、がん、中枢神経系、免疫・ワクチン、内分泌・代謝の領域です。がんでは固形腫瘍、血液がん、免疫療法、希少がんを、中枢神経系では認知機能障害や精神疾患、疼痛を扱います。そのほか、バイオシミラー、希少疾患、小児領域の試験も受けていて、再生医療や眼科・皮膚科にも広げていると説明しています。
日本からの頼み方
相談は、公式サイトのお問い合わせフォームで受けています。同社の説明では、最初にニーズと目標を聞き取り、依頼(RFP)を受けてから試験デザインを含む提案を出します。公式サイトからは、2023年8月発行の会社案内のパンフレットも見られます。