知っておきたいこと
シンシナティのキャンパスと地域の拠点
Medpaceは1992年に米国オハイオ州シンシナティで創業した、臨床試験のCROです。創業者のAugust Troendle医師が、いまも最高経営責任者を務めています。本社のキャンパスには、中央検査ラボ、バイオアナリシスのラボ、画像のコアラボ、心臓安全性のコアラボ、第I相ユニットが集まっています。
地域の拠点は、アジア太平洋が2004年からで10か国に12の事業所があります。欧州・中東・アフリカは2005年からで、27か国で事業を行い16の事業所を持ちます。中南米には2006年に進出しました。
試験全体を受けるフルサービス型
業界では機能別の受託や人材を出す形も使われていますが、同社は試験全体をまとめて受けるフルサービス型を1992年から続けていると説明しています。創業者は公式サイトで、医学・薬事・運営のチームが自社の手順書(SOP)で動けるときに、品質と速さを最も出せると述べています。
案件の受け方にも方針があります。同社は依頼ごとに、科学的な方針、薬事の計画、資金の計画を見たうえで、フルサービスで支えられる案件に入札するとしています。合併や買収に頼らず、30年以上かけて規模を広げてきたとも説明しています。
中央検査ラボと第I相ユニット
中央検査ラボは、シンシナティ、ベルギーのルーヴェン、上海、シンガポールの4か所で、どれも自社のラボです。114以上の国の試験に検査を提供しているとしています。バイオアナリシスのラボでは、低分子と高分子の薬物動態(PK)と毒性動態(TK)、抗薬物抗体(ADA)や中和抗体、バイオマーカーを測ります。
第I相ユニットは2008年に開設しました。60,000平方フィートの施設に85床があり、4つの病棟を別々に動かせます。ヒト初回投与、単回・反復の用量漸増、薬物相互作用、食事の影響、生物学的同等性、QT評価などの試験を行います。被験者の候補として65,000人分の連絡先を持ち、そのうち15,000人が現役だとしています。
疾患領域と薬事
疾患領域は、循環器、皮膚、代謝・内分泌、消化器・肝臓、がん・血液、免疫・炎症、感染症・ワクチン、腎臓、神経、眼科、呼吸器、リウマチの12に分けて示されています。細胞・遺伝子治療、放射性医薬品、希少疾患、小児、女性の健康、医療機器と診断薬は、領域をまたぐ分野として受けています。薬事のチームは、Fast Track、欧州のPRIME、RMATなどの指定の申請から、eCTD形式での電子申請までを扱います。
日本の事業所と相談先
日本には、東京(渋谷区神宮前)と大阪(北区梅田)に事業所があります。アジア太平洋のコアラボはムンバイと北京、それに東京に置いています。公式サイトには日本語のページがあり、2023年に公開したこのページでは、顧客の90%が中小規模のバイオテック企業だと紹介しています。
問い合わせは、日本語のページのフォームで受けています。東京事務所の電話番号(03-4546-0560)も公式サイトに載っています。日本の会社は、このフォームか東京事務所に、試験の相と対象の疾患を伝えて相談を始めます。