用語集

動的光散乱(DLS)」とは?

別名・英語表記:DLS(動的光散乱)

粒子による散乱光のゆらぎから粒径分布を求める測定法。集団平均を見るため大粒子に感度が偏る。

DLSは、粒子が散乱するレーザー光のゆらぎをもとに平均粒子径と多分散度を求める測定法です。集団全体の平均を見る原理上、大きな粒子ほど散乱光への寄与が大きくなるため、不均一なサンプルでは粒径分布の実態を過大評価しやすく、単独での評価に限界があります。

何が得られて、何が得られないか

DLSの測定で直接得られる情報は、平均粒子径と多分散度です。これは集団全体をひとつの平均値として捉える手法であるため、サンプル中に大きな粒子が少量混在するだけで測定値が大きく引っ張られます。粒子数ベースのサイズ分布や個々の粒子の形態は把握できないため、粒子の不均一性が重要になる場面では、ナノ粒子トラッキング解析や電気抵抗法、電子顕微鏡といった他の手法と組み合わせて評価することが求められます。

どの場面で使われ、どこで限界が出るか

粒子径や分布を日常的に管理する目的では、操作が比較的簡便なDLSが広く用いられます。一方、細胞外小胞(EV)のように粒径や組成が不均一なサンプルの評価においては、大粒子への感度の偏りという性質が問題になります。均質なサンプルの工程管理には適している一方、不均一なサンプルの実態を詳しく調べたい場面では単独での使用は不向きとされており、複数の測定法を組み合わせることが推奨されます。

この定義はProglenth編集部が一般的・基礎的な内容として整理したものです。実際の管理基準・要件は製品・企業・各極の規制により異なります。 正確な運用は各極の薬局方・ガイドライン(ICH/GMP等)やメーカーの一次情報をご確認ください。

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