味の素は2025年11月14日、グループ会社のForge Biologicsとの協働で、遺伝子治療用のウイルスベクターを高効率に培養する培地用サプリメントを開発したと発表した。同社によれば、実証実験では従来の方法と比べてウイルスベクターの生産性が最大で約2倍になったという。
研究成果は2025年7月23日の日本遺伝子細胞治療学会で発表された。一般販売も今後の事業展開として検討されている。
既存の培地に足す添加物としての設計
本製品は、培地そのものを作り替えるものではなく、既存の培地に加える添加物として設計されている。AAVは遺伝子治療の主要なベクターで、トランスフェクションで細胞に作らせ、精製で目的の粒子を取り出して製造する。
味の素はバイオ医薬品向け培地事業を30年以上手がけ、CHO細胞株向けを含む培地の開発・製造・販売を行ってきた。アミノ酸をはじめとする栄養素の設計を中核とする。
AAVのCDMOであるForge Biologicsとの協働
Forge Biologicsは2023年に味の素グループに加わり、遺伝子治療のCDMOとしてAAVベクターとプラスミドDNAを製造している。同社はAAV製造で世界最大級のバイオリアクターを持つとされる。
※ 本ページは公開情報(味の素の発表)をもとにしたProglenth編集部による整理です。数値は同社が示した実証条件下のものであり、詳細は一次情報をご確認ください。